aVinは、長野&南仏ビオワインを販売、卸、輸入しています。長野&南仏の文化、アート、暮らし、ワイン、そしてつくる人たちの情報を発信します。

【要予約】マリアージュ研究会 11/24(金)Keisuke Matsushima × aVin2017/11/24

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aVinが南フランスワイナリーから直輸入するワインを「KEISUKE MATSUSHIMA TOKYO」の料理とマリアージュについて研究する会

次回11/24(金)は 北ローヌ地方よりGeorges Vernay / ジョルジュ ヴェルネです。

 

ローヌを代表するドメーヌでありAOCコンドリューの革新的存在。三世代に渡り引き継がれる繊細さ、優美さ、そして調和。現当主クリスティーヌさんのヴィオニエとシラーをマツシマさんの料理と共にお楽しみください。

 

ワインラインナップ:

IGPヴィオニエ2016 Le pied de Samson /コトー・ド・ヴェルノン2015 Coteau de Vernon (白 ヴィオニエ2種)

コートデュローヌ ルージュ2015 Sainte Agathe/メゾンルージュ2014 Maison Rouge  (赤 シラー2種)

 

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ローヌ川の急斜面に広がるぶどう畑

 

マリアージュメニュー:

☆手長海老のカルパッチョ、甲殻類のクリーム
☆フォアグラを詰めたラヴィオリ、野生のキノコのフリカッセ
マッシュルームのエミュルション
☆鴨胸肉の備長炭焼きオレンジ風味のアンディーブの
ムニエル ソースビガラード
☆南瓜、流れるビスキュイ、バニラ風味のシャンティクリーム
モスタルダ、栗のアイス

 

 

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南仏だけに特化したワインを輸入しているavinアヴァンさんと、、、土地に密約を探る料理とワインのマリアージュの会!!

ワインの組み合わせって、、、やはり土地の表現をまずは理解してそして季節を知ることだと思っています。
だからそれ以上の理屈や理由は必要ないと僕は思っています。

だからワインを覚えたりすると言うのは、そのワインの育つ場所の景色を覚えると言うことだと思っています。
しかも年間を通して季節の変化まで覚えれるのがベストだと思うので、本当は季節ごとにワイナリーなんか訪問すると色々と知見が得れると思っています。(なかなかできないことなんですけどね、、、)
だから同じワインで季節ごとに料理のマリアージュを試してみると、、、なんか色々と得れるものがあるかなって思います。

と言うわけで秋の南仏の組み合わせを楽しんでください。
南仏ニースより 松嶋啓介


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日程: 2017年11月24日(金)19:30~22:00

会場:KEISUKE MATSUSHIMA
東京都渋谷区神宮前1-4-20パークコート神宮前1F

会費:10,000円(税込)

定員:15名

ご予約お待ちしております。


お申込み・お問い合わせ:
info@avin.jp もしくは03-6452-4380まで。
ご希望日、お名前、人数をご記入ください。

 

http://avin.jp/

 

 

 

これまでの模様はこちら

マリアージュ研究会 10/27(金)Keisuke Matsushima × aVin

 

 

 

 


Provence reds: know your vintages2017/11/21

Provence reds: know your vintages

 

Provence reds know your vintages1 Provence reds know your vintages2 Provence reds know your vintages3

 

2016: A smaller vintage than the two preceding years, but well balanced with fresh fruit. Looks promising.
2015: Quality is exceptional; Bandol reds oustanding. Volumes a little down.
2014: Quality better than growers feared, after a cooler than usual summer and storms.
2013: A cool, slow spring, warm summer and severe hail storms. Good vintage for fresh, delicate whites and roses, but reds are light to mid-weight, largely not for long storage.
2012: Fresh, elegant roses. Concentrated whites with marked acidity, best will keep. Restrained, balanced reds, Coteaux Varois Syrah stands out. Volumes down by 20%.
2011: Elegant roses, well-defined reds, especially Coteaux Varois&d’Aix. Bandol successful, structured; best will need cellaring.

Decanter magazine, September 2017.


Art-Cade Gallery, Marseille-Former bath house “Les grands bains douches de la Plaine”2017/11/20

Art-Cade Gallery, Marseille-Former bath house “Les grands bains douches de la Plaine”

 

 

Art-Cade Gallery, Marseille-Former bath house1 Art-Cade Gallery, Marseille-Former bath house4 Art-Cade Gallery, Marseille-Former bath house5 Art-Cade Gallery, Marseille-Former bath house8

 

The ART-CADE Association was founded by Anee-Marie Pecheur and Jean Baptiste Audat in 1993 and is located at the very heart of the city of Marseille. It is a place where people can meet, exchange and experiment on the theme of art exhibitions and various cultural events. This former public baths’ establishment has now become a well-recognized exhibition center and year after year hosts projects of emerging and established artists.

Art Cade is a non-profit organisation which conducts an overall project in its very special location, bringing into play contemporary works of art that call into question the very process of creation.

Being situated in the city of Marseille signifies a deep involvement of the Association with young artists, and makes it possible to offer an open space, encourage encounters and develop a place for critique. Since its foundation in 1993, Art cade has brought together guest artists from different countries.

The artists who founded the Association intended to set up an active platform, stating modernity composed of various currents and different worlds.

The challenge has been successful over the past twenty years: music, performances, readings, culinary art, exhibitions, urban walks, exhibition beyond the city walls(Archist nomadic galleries), all disciplines: photo, video, pinting, intallation…

On view now: Sepand Danesh.
The researches of French-Iranian artist Sepand danesh are gathered in a world of silences where each gesture and each detail offer us a free reading. Every work confesses the evidence of a loneliness that is not imposed but ruled by the own history of the artist, whose family fled Iran after many years of war. Fed with a brand new french culture, and a new language he had to learn through books, Sepand Danesh applied himself to play with his double identity. From the references to the famous French writers to the notions of occidental iconography, he does not put aside the memories of Iranian life during the time of the last Chah. A work and a method lengthily considered determine the series of the paintings where the corner is the main theme. The corner illustrates the child punishment but also the inability to move forward. It is a place to commune with yourself, set or not. Some carefully thought iconographic elements nourish these vertical heights and suggest a very different interpretation to each work.
Finally, a series of little drawings realized day after day, for years, allow the artist to put ideas on a page, to tell his story and to remember-essential action for the one who escaped and had to readjust himself to a new culture.

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Art Cade Gallery

35 Rue de la Bibliothèque, 13001 Marseille
本日営業 · 15時00分~19時00分
+33 4 91 47 87 92


【ご予約不要】11月の試飲会のお知らせ2017/11/18

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ワインのシーズンですね。

11月も試飲会します。
お気に入りの赤ワインを探しにぜひどうぞ!

おひとりさまでも入りやすい雰囲気です。

ご予約不要 お誘い合わせ頂いて是非〜 原宿の森に遊びに来てください。

 

 

北ローヌ、コンドリュのGeorges Vernayの
ヴィオニエ、シラー。
南ローヌ、シャトーヌフデュパプのle clos du caillou
ヴィエイユジュリアンのグルナッシュ。
プロヴァンス、バンドールのシャトーヴァニエールグロノレの、ロゼ、ムールヴェドル。
Funky Chateau のシャルドネ、ピノグリ、セミヨン。
などなど、合計20種類以上ご用意してお待ちしております。

 

ワイン価格帯は1000円~30,000円のヴィンテージのものまで。

弊社厳選の南フランスのワイナリーから直接仕入れ、リファーで輸入しています。

aVinスタッフがご説明・サーブさせていただきます。

 

日程:2017年11月19日(日) 15:00~19:00(時間が変更になりました。大変申し訳ございません。)

エントランス:2000円
当日使える2000円分のワイン商品券を皆様にお渡ししています。(実質試飲無料)

会場: 「KEISUKE MATSUSHIMA TOKYO」内
東京都渋谷区神宮前1-4-20パークコート神宮前1F

access

 

>> 10月の試飲会レポートはこちら


「コート・ロティ」ローヌの新たな選択肢2017/11/17

april 2016 Cote Rotie photo vines

 

1980年代一時は消失の危機を迎えたローヌ北部コート・ロティは、今日最も繊細なシラーのワインを産出する地と変貌と遂げた。現在フランス国内のシラーの売上の70%シェアを誇る。

 

「ラ・コート・ロティ 焼け付く大地」

数年に渡って他のいかなる醸造所よりも優れた味の進展を見せた地である。

 

90年代、かつてこの地の多くのワインが、ワインの持つ若々しさ、男性的な強さ、木の香りのニュアンスや動物的な香りを強調していた時代があった。しかし今日、アンピュイ周辺で作られるワインにはより厳選された特性が見受けられる。その果実の爽やかな味わいはまるで輝いているかのように魅力的で、ブルゴーニュのピノ・ノワールを感じさせる。そして何より特筆すべきはラ・コート・ロティ全体の品質のレベルが安定し優れた水準を保っていることである。

 

80年代からのレコンキスタ(復活)

技術面において、ワイン醸造(アルコール発酵)の工程は穏やかなものとなっている。多くの醸造所が過度のピジャージュ(PIGEAGEタンクや大樽内で発酵中ブドウの皮の層を上下に攪拌すること)を控えるようになった。

ワインの成功のもとがヴァンダンジュ・アンティエール(VENDANGES ÉNTIÈRES ブドウ収穫後、茎ごと圧搾し発酵すること。通常は青臭さやエグミを避けるために取り除かれるが、茎にもタンニンが含まれるためワインの寿命は長くなる。ロマネ・コンティもこの製法で作られる)によるところも大きい。アンピュイ村のドメーヌ・ジャメ、ギガルなどは他の製造所にもこの技法を伝えている。白ブドウ種やヴィオニエには糖分が多く、従来補糖(シャプタリザシオン)に用いられてきた。こうした品種は1940年代には2割を占めていたが、2016年には5%以下にまで抑えられるようになった。結果、バイオレットのニュアンス、血色の表層には芳香族化合物のアロマが加わる。シラー種の栽培と熟成には北の限界線と言われるこのアペラシオン特有のメリットを生かしているのだ。そうしてついにコート・ロティはエルミタージュの多くのものよりもよりフレッシュで落ち着いたスタイルを獲得したのである。

 

なんという長い道のりだっただろう。

信じがたいことにコート・ロティは一時消失の危機にさらされたのである。

 

「私たちのアペラシオンは世界大戦後、非常に深刻な時期を迎えました」

 

そう語るのは、フィリップ・ギガル氏。この地でも過疎化の問題が急激に広がり、農業を諦める人が大勢増えた時期、多くの畑が放棄されることとなった。地獄のような悪循環からなんとか脱するために、誰かが立ち上がったのがエティエンヌ・ギガル。ヴィダル・フールリー社の雇い職人だった彼はコート・ロティの持つ潜在能力に賭けて50年代に企業し、ブドウ苗を購入、栽培から全てをスタートさせた。それはやがて息子のマルセルへと受け継がれる。

 

50年に渡る努力は次第に実を結び始め他の醸造所クルーゼル、ジャメ、ビュルゴー各社が続く。70年代末、コート・ロティは50ヘクタールのブドウ畑を管轄していたが、1989年には2倍の100ヘクタールに増加し1914年以前の状態に戻り、2000年初頭には200ヘクタール、今日では300ヘクタールのブドウ畑が3つのエリア(アンピュイ、サン・シール・ル・ローヌ、テュパン・エ・セモン)で栽培されている。

 

コート・ロティは正確には2つの区画に区分される。ラ・コート・ブリュンヌとラ・コート・ブロンドと呼ばれそれぞれに土地の特徴がある。

 

コート・ブリュンヌ

コート・ロティのアペラシオン内北部にあたるサン・シール・ル・ローヌとアンピュイ。

アペラシオン全体の3分の2を占めるコート・ブリュンヌは粘土層と結晶片岩の土壌を持ち、土の色はより濃い。コート・ブリュンヌを象徴するテロワールは、レ・グランド・プラス、ランスマン、コート・ロジエ、そして有名なランドンヌ。これらは4つのドメーヌ「ロスタン」「ゲラン」「ギガル」「ドゥラス」で製造がされる。ここで生まれるワインはしっかりとしたストラクチャーを持ち、タンニンが効いた力強い印象を与える。

 

コート・ブロンド

アンピュイから南へテュパン・エ・セモン、アペラシオン・コンドリューの境界線にかけて広がるのがコート・ブロンド、花崗岩質の白い土地。土の色は明るく、ここで最も知られるのは南部のメゾン・ルージュやコトー・ド・バスノンだろう。コート・ブロンドのワインはよりまろやかで優しい味わいを持つのが特徴で若いうちから楽しめる。ここではヴィオニエも作られる。

 

april 2016 Cote Rotie map

 

“リュー・ディの区分によるキュベの増加は、ワインの多様性というものに大いに貢献するのです”

 

「リュー・ディ lieu-ditとはフランスで土地台帳が創設されて以来、その名を地形学あるいは歴史的な特性に由来する土地の小さな区画を指し、“ブルゴーニュ”といった土地の性質ではなく、土地の所有者による土地の登録に該当する。」

ドメーヌ・ジョルジュ・ヴェルネのクリスティーヌ・ヴェルネは説明する。アペラシオンの中でも優れたリュー・ディによるより細かな階級化がされる日は来るのだろうか。そうなればコート・ロティの可能性はますます期待されるものになるだろう。

 

偉大なるダイナミズム

ミシェル・シャプティエ氏により、私はコート・ロティの進展がまだ始まりの段階であることに気づかされた。ブドウ畑の土は年々熟成し、新たな植え付けの際には必ず改善策が施される。他と比べてビオワインの普及に遅れが見られるのは、コート・ロティがローヌ南部の地より湿度が高いせいであり、また若い世代の者たちはこれからできるだけ早く有機農法に着手しなければならないことを認識している。特に2013年のワインは非常に美味であり、豊かな芳香にあふれた仕上がりとなっている。変化を恐れず見事に宙へと飛び込むダイナミズムである。(フィリップ・モーランジュ)

M・シャプティエ社は1808年、ボルドーに次ぐフランス第2位のA.O.Cワイン産地のコート・デュ・ローヌ、エルミタージュの丘で創業したローヌ地方を代表するワイナリー。7代目現社長のミシェル・シャプティエ氏に至るまで、家族経営のもとテロワールを大切に守り品質の高いワインを造り続けている。

 

ドメーヌ・ジョルジュ・ヴェルネ

クリスティーヌ・ヴェルネ氏、赤ワインのセンシュアリティ(官能性)について語る

コンドリューにあるジョルジュ・ヴェルネはコート・ロティに6ヘクタールのブドウ栽培地を保有する。3つのリュー・ディを保有し、コート・ブロンドのメゾン・ルージュでは古株から特徴的なキュベを作っている。ランスマンとコトー・ド・バスノンではブロンド・ド・セニュールのためのシラーと5%のヴィオニエを栽培する。

「今後はシラーの熟成により一層力を入れていきたいと思います。従来よりワインの熟成期間を長くさせ、ブロンド・ド・セニュールは18ヶ月、メゾン・ルージュは完成までに24ヶ月かけています。こうすることで私たちの赤ワインの良さが現れて来るのです。」

シラーの持つ深い魅力的な味わいと、造り手の感性を求める長期熟成が合わさり、ここに一つの美しい調和が誕生したのだ。

 

april 2016 Cote Rotie cover logo

La Revue du Vin de France No.600 2016年 4月号

 

著:フィリップ・モーランジュ、ロベルト・ペトロニオ

www.larvf.com.

翻訳 橋井杏


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