プロヴァンス “10 etapes gourmandes” ②2017/4/20

プロヴァンス地方を訪れるあなたへ推薦したい10の店

「La Revue du vin de France」 N0.603 2016 7/8月号

 

ここでRVFが選んだ10つのレストラン

地元の食材を使用した、情熱の溢れる店ばかり。まずはレ・ボー・ド・プロヴァンスから。

 

Baumaniere

プロヴァンスの神秘的ロケーション

L’OUSTAU DE BAUMANIÈRE  – Les Baux-de-Provence
ルストー・ドゥ・ボーマニエール (レ・ボー・ド・プロヴァンス)

 

第二次世界大戦後の翌日レイモン・チュイリエール(Raymond Thuilier)氏によってオープン。現在のオーナーであるジャン=アンドレ・シャリアル(Jean-André Charial)氏の祖父である。世界各国の偉人達が滞在し、ここで提供される洗練されたプロヴァンス料理に魅了されてしまった。地元で収穫される極上のエンドウ豆を食べに、遥か遠くの地からやってくる人も大勢いる。

 

「料理」

2014年からここの厨房を担い、風土にあった料理を生み出しているグレン・ヴィエル(Glenn Viel)氏。この若きシェフは巧みな技で、正確で分かりやすい、新鮮な地中海料理を提供してくれる。“乳飲み子羊のもも肉”といった典型的な伝統料理も良いが、よりコンテポラリーで季節感の溢れるメニューも素晴らしい。

 

「ワイン」

この店の優れた点はワインにもある。ソムリエのジル・オゼロ(Gilles Ozzello)氏は長い年月をかけて集めた35,000本以上のボトルを用意している。グラン・クリュを始めとする「ラフィット1880年」といったヴィンテージや格式高いワインが揃うが、同じく手頃な価格で楽しめる地元ワインもメニューに載る。

 

「詳細情報」

昼のメニューはおよそ90€〜。夜は160~210€程度。できればちょっと節約したい人へのアイデアとしては、村の南にもう一軒ジャン=アンドレ・シャリアル氏が持つ店がありそちらもおすすめである。(昼食のみの営業で予算は35€ほど)

 

http://www.oustaudebaumaniere.com/en/gastronomy/gourmet-restaurant-provence-oustau

 

 

 

 

 

Alcyone

Vieux-Portヴュー・ポールにある星付きレストラン

L’ALCYONE – Marseille  アルシオン (マルセイユ)

 

2014年インターコンチネンタルホテルの星付きレストラン アルシオンはマルセイユのヴュー・ポール(旧港)から一歩とない場所に移り、オテル・ドゥ・デューの病院施設だった歴史ある建物が高級料理店へと生まれ変わった。同じ街の「Une Table du Sud」の元オーナー兼シェフであったライオネル・レヴィ(Lionel Levy)氏がここの料理長である。レストランホールの定員は30人ほど、窓からはヴュー・ポールとガルドのノートルダム寺院の景色が広がる。

 

「料理」

マルセイユに来たならばこの高級ホテルの扉を開く価値は間違いなくある。ライオネル・レヴィ氏は個性の強いマルセイユ料理をテーマとして完璧に理解している。食感や香りを大切にした現代風ブイヤベースなどは特筆すべきであるし、地元の食材を用いる点でも素晴らしい。

 

「ワイン」

60€程度の価格のワインの選択肢は比較的少なめ。

 

「詳細情報」

夜のみの営業。コースは好みとワインに合わせ99〜189€と幅がある。景色が見えるテーブルをお願いする事をお忘れなく。

 

Alcyone

 

 

 

 

 

Bacquie

 

RESTAURANT CHRISTOPHE BACQUIÉ  –  l’Hôtel du Castellet
レストラン・クリストフ・バキエ (ロテル・デュ・キャステレ)

 

マルセイユ近郊ル・キャステレ村にある有名なサーキット・ポール・リカールからほど近くにある「ロテル・デュ・キャステレ」は心安らぐ隠れ家である。高級ホテルとして、ゴルフ場、スパを併設し、休息とリラックスの場としてこれ以上ない場所だろう。その中心的存在であるレストラン・クリストフ・バキエはこの場所での滞在において欠かすことのできない経験を提供してくれる。料理長は地域でも最も才能に恵まれた一人であり、自身では3年目となる星付きレストランとしての有力候補でもある。

 

「料理」

2004年MOF国家最優秀職人章を受章したクリストフ・バキエ(Christophe Bacquié)氏の料理には、普遍的な地中海の香り付けがなされている。推薦したいのは「海の散歩道(Promenade en mer)」の名を冠するコースで、およそ4〜7種の料理が用意される。シェフの食材に対する感性と技術が料理を彩り、例えば香辛料の効いた赤魚ヒメジにそら豆とエンドウを添えた一皿は、言うことなしに完璧であった。

 

「ワイン」

ワインセレクションは充実しており、フランス国内の一級品まで揃えてある。価格は総じてやや高めで、安めと言えるものはほとんど見受けられない。おすすめは地元ワインの各種で、78€から楽しむ事ができる。トゥール・ドゥ・ボンのアンソルは、100%ムールヴェードル品種で作られアンフォラ(素焼きの両取手付き壺)の中で熟成された秀逸なワインである。

 

「詳細情報」

「シグナチュール(Signature) 160€」では“鯛とマテ貝のタルタルと酸味のあるクリームにイラン産キャビア・オシェトラ添え”といったクリストフ・バキエ氏の象徴的な料理を一通り味わう事ができるだろう。「海の散歩道(Promenade en mer)」は140〜190€の予算から。

 

http://www.hotelducastellet.net/en/restaurant-bar/gourmet-restaurant-var.html

 

 

 

 

 

Vague d'or

LA VAGUE D’OR   –  Saint-Tropez

ラ・ヴァーグ・ドール (サントロペ)

モノグラムなオートキュイジーヌ

 

サントロペの港からほど近く、観光客向けのバーやレストランが立ち並ぶ中でも、レジデンス・ドゥ・ラ・ピネードと併設するレストラン、ラ・ヴァーグ・ドールは安息の地である。LVMHグループと提携した地域でも最良と呼べる高級店である。

 

「料理」

若き料理界の担い手として最も稀有な才能に恵まれたシェフ、アルノー・ドンケル(Arnaud Donckele)氏が生み出すプロヴァンス料理。どの一皿からも彼の完璧主義が伺える。ミリ単位の料理法と、驚きに溢れた香りの組み合わせ、食感の遊び心…。きっとあなたも彼の料理の全てに魅了されてしまうに違いない。

 

「ワイン」

セレクションとともに価格も高水準である。地元ワインであれば100€以下からでも頼めるが、しかし胸を打つほどではない。アニエス・パケ(Agnès Paquet)氏の素晴らしいムルソー (150€) などをおすすめしたい。アルノー・ドンケル氏の料理との相性は抜群だ。また各コースの料理に合わせられたワインを選ぶことも可能である。

 

「詳細情報」

シーズン中はディナーのみで毎日営業している。コースは205〜340€の予算で、合わせるワインは120〜140€。

 

http://www.vaguedor.com/en/

 

 

 

 

 

Villa Madie

LA VILLA MADIE – Cassis

ラ・ヴィラ・マディ (カシス)

 

カシスという難しい地にあっても、ラ・ヴィラ・マディは2013年からドワズノー(Dimitri et Marielle Droisneau)夫妻を迎えて以来ずっとその人気を維持している。テラスからはカシス湾を望む景色が広がり、さらにシェフの料理がその美しさをより一層引き立てる。店内の内装も同じく素晴らしい。

 

「料理」

ドワノー氏の料理はモダンで、地中海風訛りをきれいに包み隠しつつも彼自身の解釈がされている。前菜の「季節の採集食材と野菜のタルトレット」や、主菜として「地中海で採れたスズキのコブミカンと山椒のエキューム添え」などがある。

 

「ワイン」

ソムリエ長のライオネル・レゴワナ(Lionel Légoinha)氏は650種以上のワインからベストな一本を選んでくれるだろう。ブルゴーニュとプロヴァンスを筆頭に揃っているが、2005年のボー・カステル赤(180€)やバスク地方のイルレギー白2010年(75€)などもいい。珍しい80年代の初期AOCのアペラシオン・カシスに挑戦してみるのもおすすめだ。

 

「詳細情報」

2014年に2度目の星を獲得しただけの実力がある。平日の昼は75€、95€、145€のコースがある。

超高級店よりももっと気軽に行きたい場合は隣の「ル・ビストロ・ラ・プティット・キュイジーヌ」に足を運んでみる方法もあり。

 

http://lavillamadie.com/en/welcome/

 

 

 

後半5つのレストランは③へつづく

“LA REVUE DU VIN DE FRANCE ”  No.603 2016, 7/8月号より記事抜粋

www.larvf.com.

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