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ジョルジュ・ヴェルネ
ワイナリーについて

「コンドリューの父」Georgeの跡を継いだ、3代目クリスティーヌによる、北ローヌを代表するワイナリーの一つ。
自然への敬意、三世代に引き継がれる繊細さ、優美さ、調和を兼ね備え、世界最高峰のヴィオニエ&シラーをつくる革新的存在。

右岸にコンドリューcondrieuの丘が広がっています。切り立った花崗岩質の南東向きの急傾斜の段丘の畑を石垣で支えながらヴィオニエ種が植えられています。AOCコンドリューの再起に尽力した2代目当主ジョルジュ氏から現在3代目当主クリスティーヌへと受け継がれ、繊細で上品なヴィオニエの白ワインに加えて、しなやかで力強いシラーの赤ワインを造っています。コンドリューの北部、ローヌ地方の最北端で最良のシラーの銘醸地コートロティ。ロティとはローストされるほどに熱い丘を意味します。ローヌ川に面し南東向きの急傾斜地。ここで作られたシラーのコートロティは国際的な賞を受賞する等日々新たなる挑戦が続いています。

自然への敬意
コート・ド・ヴェルノンの畑のふもとに佇む家族の住まいは、自然と絵画を愛す建築家ルネ・ダーデルによって19世紀に建てられました。ヴェルノンの土地そのものが、ドメーヌの本質を表していて、畑に寄り添い土壌を自然な状態に保つことで、ブドウのドラマティックな成長を見届けることができると言います。
自然は時にその超越した力を振りかざすことがあるが、耳を傾けることでひらめきを与えてくれる。自然への敬意とは、先人たちの考えを理解し、彼らの技術や知識を得ることでもある。異なる世代の書簡を通して、テロワールを知ることもできる。ブドウの品質改良は、ひいては、動植物に敬意を払う方法を取り入れることでもある。

手作業でブドウは育てられています。

創造と革新
ワイン造りはあくなき挑戦。
畑づくりから始まり、より優れたワインへの追求、ワインに純粋に向き合うこと。土壌とブドウを知ることは欠くことのできないプロセス。クリスティーヌは、定期的にブドウ畑に足を運び、培った経験をもとにワイン造りを行なっています。テイスティングの段階を終えると、後は出荷を待つのみ。色、香り、全ての要素がその存在に気づかれるのを今かと待っています。3世代に渡って繰り返されてきた探求と革新は、途絶えることなくこのテロワールに生き続けています。

ワイナリーについて
ワイナリーについて
プロフィール
ジョルジュ・ヴェルネ
ジョルジュ・ヴェルネ

AOCコンドリューの再起に尽力した2代目当主のジョルジュ氏の娘クリスティーヌは、幼少のころ北ローヌでよく見られる35~40度もある傾斜を駆け下り、下にある自宅まで走り回って、その辺一帯を大好きな遊び場として過ごす。その後フランスで名声のあるフランス国立行政学院(ENA)でのイタリア語教師となり、パリでピアニストのポール・アンセルム氏と結婚。

1996年当主であった父ジョルジュがリタイアの際、二人の息子と一人娘クリスティーヌにドメーヌを引き継ぐ意思があるかを聞いたところ、クリスティーヌのみが興味を示す。かつて彼女が幼き頃、ジョルジュがブドウ畑やセラーでの厳しい仕事を彼女には手伝わせず、若い女性には向かない仕事だとも思っていたこともあり、家族内では意外な驚きであった。

彼女いわく、「私のルーツだ」という。「夫のポールも賛同してくれていたし、子供はまだ小さかったけど冒険に連れ出すにはちょうどよかったわ。」間もなくして教師の仕事を離れ、家族のワイナリーをつぐ決意の後、猛勉強を始め家族でコンドリューに移る。

ドメーヌはもともと白ワインが有名で、彼女の代になってコートロティやサンジョセフの赤ワインに特に力を注いでいる。「私の父はとても象徴的だったから私の居場所を見つけなければ。シラーは私にとってミステリーだった。今は、ヴィオニエと同じほどシラーを育てているけれど、ふたつは全然違う世界。」

ヴェルネは、赤ワインで、エナジー、ムーブメント、肉感的な力強さを表す。対照的に白ワインでは、より穏やかな、上品で繊細な、ワイナリーとして、意識として”教会のような・・”表現を目指す。

ジャズとクラシック音楽を愛するクリスティーヌ氏と夫ポール・アンセルム氏は、国際的なアーティストをドメーヌの地に招き、ワインと音楽を楽しむイベントを年2回開催している。

ワインと音楽が創り出す特別なひと時は、人々に分かち合いを教えてくれる。そして、そこから文化が花開く。ジョルジュ・ヴェルネの全てのボトルに、この価値観がいきづいている。

ワイナリー&ワインの詳細情報

参考パーカーポイント
Condrieu Coteau du Vernon 2013 96点
コンドリュー・コトーデュヴェルノン

Always the more powerful, thick and rich of the Condrieu releases, the flagship 2013 Condrieu Coteau du Vernon will compete with the top two to three wines in the vintage. Coming from very old vines planted on a steep, granite slope located just behind the estate, it offers full throttle notes of sauteed peach, marmalade, honeysuckle, liquid rock and citrus oil. Big, rich, textured and nicely concentrated, it nevertheless stays fresh, lively and weightless on the palate, with notable purity and a clean, dry finish. It doesn’t come cheap (nor should it), but it’s a tour de force in Condrieu that will drink nicely for a decade or more… although I always like to preface that with the sure bet is to enjoy bottles a year after the vintage and over the following 3-4 years.

Cote Rotie Maison Rouge 2011 92点
コート・ロティ・メゾン・ルージュ

Continuing to drink beautifully, the 2011 Cote Rotie Maison Rouge (100% Syrah fermented with a small amount of stems) shows the sunny, forward nature of the vintage with its ripe black raspberry, strawberry, spring flowers and spice-laced bouquet. Medium-bodied, elegant and silky, with good ripeness, drink it anytime over the coming decade. The elevage was 20-35% new French oak, and this was also the first vintage where they utilized a newly purchased parcel in the Maison Rouge lieu-dit.

「死ぬ前に飲むべき1001ワイン」ニール・ベケット著
Condrieu Coteau du Vernon 掲載

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