aVinは、長野&南仏ビオワインを販売、卸、輸入しています。長野&南仏の文化、アート、暮らし、ワイン、そしてつくる人たちの情報を発信します。

ワイン検定ブロンズクラス2023/7/31

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【2023年度9月期のワイン検定ブロンズクラス】
受付期間 2023年7月6日(木)~8月4日(金)

https://www.winekentei.com/

日本ソムリエ協会が主管するワイン検定ブロンズクラスは、認定講師の90分間の講義を聴いていただいた後、講義内容から出題される筆記試験を受けていただきます。
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しっかり講義を聴いていただければ確実に合格できます!
会場は全日程ともに、認定講師の 古島 雅哉 がアンバサダーを務める南仏ビオワイン直輸入・長野ワインショップ「bar AVIN bio wine shop-アヴァン」にて。
密を避けた定員設定、座席配置で、換気・消毒もバッチリですので、安心して受検に臨んでいただけます。
ワインは難しい、よく知らないので恥ずかしくて頼みにくい、そのような気持ちをお持ちの方は結構多いのでは?
「ワイン検定ブロンズクラス」を通じてワインの基本に触れると、もっと気楽にワイン・ライフを楽しむことができるようになりますよ。
楽しみながらワインの知識を身につけましょう!
お申込みサイト => https://www.winekentei.com/
一緒に楽しくワインの知識を身につけましょう!
【検定日時】

2023年8月31日(木)・9月2日(土)・3日(日) (ご都合に合わせていずれかをお選びいただけます。)

14:20~15:50 講習会(90分)
15:50~16:00 休憩
16:00~16:40 検定試験(テキスト記載事項より出題)
※ワインテイスティングはございません。
【会場】
「bar AVIN bio wine shop-アヴァン ビオワインショップ」
AVIN,bar AVIN bio wine shop
東京都目黒区目黒本町2丁目3−1
(公共交通機関: 学芸大学駅、武蔵小山駅から徒歩15分。目黒郵便局前のバス停から徒歩3分。)

コンドリュ③ヴィオニエについて2023/7/1

ヴィオニエについて

ヴィオニエの発祥地はコンドリュと近隣の村の斜面で単一ブドウ品種により作られます。ローヌ地方北部、ローヌ川沿いにある歴史的にも有名な街ヴィエンヌからほど近いこの土地で、稀有なワインが生まれました。伝説によればこの品種はダルマチアが起源とされローマ皇帝プロブスによってフランスにもたらされたと言われます。しかし最新のブドウのゲノム研究ではヴィオニエの起源はコート・デュ・ローヌ北部の非常に古い野生のブドウ品種に由来すると示されています。長い間かなり狭い限られた地域においてのみコンドリュのワインとして知られていました。このヴィオニエらしさの最も残る古代株を保存しようと保存センターが作られ永久的に品質が守られています。

 

歴史

コンドリュの白ワインは、何世代にもわたり高い評価を得ています。

アヴィニョンに教皇がいた時代から彼らはこのヴィオニエで作るコンドリュワインの偉大なる愛好家でした。 16世紀にはカトリック教会リヨン支部がVIPゲストにコンドリュを選んだとも言われ、またフランスの美食家キュルノンスキー (Curnonsky 1872-1956)は国内で最高の白ワインの1つと評価しました。しかし残念ながら、フィロキセラによる大打撃、第一次世界大戦、1930年代の経済危機が工業化の進展と相まってこの地域でのブドウ栽培はほとんど放棄されました。AOCコンドリュは1940年に登録された時点では170ヘクタールありましたが、生き残ったのはかろうじて数ヘクタール、1965年には8ヘクタール、 その後1986年にコンドリュで植えられたヴィオニエは20ヘクタールとなります。ヴィオニエの僅かな信者によりブドウ畑が維持されていましたが、隣接するコートロティ、サンジョセフの人気が高まり市場の好転により1980年代にコンドリュもその恩恵を受け、放棄されていた斜面が植え替えられ段々状の畑も再建され少しずつ回復し成長へと発展していきます。ヴィオニエの栽培はローヌ地方から南フランスへ、さらに海外へと広がり、2005年時点ではフランス国内で約3,255ヘクタールに植えられています。

 

使用地域
フランスでは、ヴィオニエはコンドリュのワインを作る唯一のブドウ品種であり、隣接するシャトー・グリエと同様に愛好家たちにより楽しまれてきました。またコート・ロティのワインにはシラーの補助品種としても伝統的に使われています。(シラーの植え付けのうち最大20%まで使用可能)1990年代以降、南フランスエリアでも単一品種のワインとして使われたり、補助品種としても高く評価されています。
海外では、イタリア、スペイン、ギリシャ、スイス、オーストリアでも栽培され、最も成功しているのはヨーロッパ以外の土地、アメリカ主にカリフォルニアにおいて主要白ブドウ品種の1つとなっています。オーストラリアでも非常に人気があり白ブドウの植樹面積の70%を占めています。

 

識別方法

-若い枝の端には中密度の毛に覆われている
-わずかに青銅色(ブロンズ)の斑点のある若い緑の葉
-葉柄は様々な角度に開き、薄または中程度の緑色の成葉、小~中サイズ、輪状(ディスク型)、3~5つの葉
-実は丸い

 

生物季節学
つぼみの破裂:シャスラ品種のよう
成熟期間:シャスラから2週間半後の第2期

 

栽培と農学のスキル
この品種は適度に長めに剪定されるため風の影響をわずかに受けやすく、非常に高い植栽密度で栽培される。伝統的に酸性土壌で栽培され、南仏エリアでは干ばつのリスク避けるためも十分に深く、肥沃過ぎない土壌によく適する。つぼみは早めに開き春の霜に晒される。

 

病気や害虫に対する脆弱性
ヴィオニエは病気に特に敏感でなく灰色カビ病に対してもあまり過敏でない。

 

技術的可能性

ヴィオニエは小粒で小さな房を作る。品種の特徴から良い条件下においてアプリコットやピーチなどの香りを持つ非常に香り高いワインを作ることができ複雑で力強く高品質となる。糖度の高さによりボリュームがあり肉厚で、時には酸味がない、苦味が感じられるワインとなる。甘みのあるスパークリングワインに使われたり、他のブドウ主にシラーとブレンドされる 。(おおよそ5~10%の割合で、昔はそれ以上使用された) ヴィオニエをブレンドすることで赤ワインにフィネスと香りの特徴を与える。

 

クローン選抜

以前は承認されたクローンは 1 つだけ (クローン番号 642) で近年非常に広く使用されてきた。新しい健全な株を増やすための大規模な選抜プログラムを開始。コンドリュ地区の伝統的なヴィオニエのブドウ畑を形成する(少数の)個体群のブドウの健康状態が悪くクローン選抜の可能性は制限されていた。しかし近年承認されたクローン 1042 および 1051 は、その生育特性と生産されるワインの品質が考慮され選抜されている。

 

 

 

参照

Condrieu, l’Or à l’état Pur (vin-condrieu.fr)
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