南ローヌより季節のお便り2024/11/22
南ローヌ・ヴォークルーズにあるワイナリー
シャン・ド・ルーより今年の収穫についてお便りです。
冬にたっぷり降った雨、春のいくつかの降雨、そして例年よりも涼しい夏、まさに長い間待ち望んでいた条件でした。
収穫は9月に行われましたが、普段のローヌ渓谷の晩夏とは大きく異なる天候が続きました。そのため、適切な熟度を達成するには辛抱強さが必要でした。収穫は段階的に行われ、9月2日の白ぶどうから始まり、シラーやグルナッシュを経て、10月14日のムールヴェードルとカリニャンで終了しました。収穫スタッフの手作業の選果のおかげで、芳醇なアロマが際立つ仕上がりとなりました。量は予想よりも少ないものの、大満足です。
例年と比べて、今年はまったく異なる年でした。これまでのような干ばつや、逆に酸味が落ちないうちに急いで収穫しなければならない年ではありませんでした。今年のブドウは、良好な酸味と程よい糖度で熟しており、例年よりアルコール度数が低めの仕上がりになりそうです。
2024年ヴィンテージでは、フレッシュでフルーティー、飲みやすいワインを期待できます。飲み心地の良い仕上がりになりそうです!
ドメーヌ・シャン・デ・ルー “Chante des Loups”
ファミリー
アヴィニヨンから北東へ約30キロ、南ローヌ ヴォクリューズにある家族で営むワイナリー。1989年創業以来有機農業、AOCヴァケラス内の低木地帯に12ヘクタール、ブドウ畑と住まいが一体となっている。フランク・アイマールが妻のシルヴィとともにサリアンの町にワイナリーを設立、現在は娘のマリーへと引き継がれている。この土地でブドウ栽培を始めた祖父より3世代目。同じ価値観のもと理想のワインを追求している。
栽培とセラー
栽培は月の周期に合わせて、またブドウ品種ごとに独自の方法で行っている。 グルナッシュを主体にシラー、ムールヴェドル、カリニャン、白ワイン用にはグルナッシュ ブラン、ルーサンヌ、マルサンヌ、ブールブラン、クレレット、ヴィオニエの 6 種類を生産。畑では、除草剤、殺虫剤、その他の合成製品を一切使用しない。酵母や細菌などブドウの固有の微生物が働き発酵を行う。発酵および熟成中のタンクを定期的に管理することで黄金律のワイン生み出す。ブドウの品種とテロワールが最大限に表現されるよう穏やかな抽出を行っている。
AOCミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ
ボーム・ド・ヴニーズの”Notre-Dame d’Aubune”にある小さな区画でミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン100%の「ヴァン・ドゥ・ナチュレル」と呼ばれる南仏の天然甘口酒精強化ワインも作っている。砂質粘土・砂質シルト土壌、野生酵母発酵、酸化防止剤無添加
ナチュールのヴァン・ド・フランスシリーズ 赤・白・ロゼもぜひお楽しみください。→ロゼ完売しました!
”販売中のワインリストはこちらから”
アヴァンビオワインチャンネルでもご紹介のワインがあります。
”Chant des Loups シャンドルー” テイスティングコメント
“aVinビオワインチャンネル”
こちらのご登録もぜひお願いします。
ヴォークリューズ県の地形は山と丘、平野と大地が交互に続く。標高1912mのモン・ヴァントゥはプロヴァンスの巨人とも呼ばれシンボル的存在。水が豊富、西にローヌ川、南にデュランス川、そしてヴォークリューズ山地の間に平野が広がる。アヴィニヨンはヴォークリューズの県庁所在地
Francois Dumas ワイン紹介動画2024/7/16
▶この動画は【フランス 北ローヌ 赤】ガメイ2021 / フランソワ デュマ (Gamay Francois Dumas)をご紹介します。
🔗オンラインショップ ガメイ2021 / フランソワ デュマ (Gamay Francois Dumas)
▶【フランス 北ローヌVdF フランソワデュマ の 赤】シラー 2019 / フランソワ デュマ (Syrah François Dumas) のご紹介をします。
🔗オンラインショップ シラー2021 / フランソワ デュマ (Gamay Francois Dumas)
▶【フランス 北ローヌ サンジョセフの赤】サン・ジョセフ 2019 / フランソワ デュマ (Saint Joseph François Dumas)
🔗オンラインショップ サン・ジョセフ2021 / フランソワ デュマ (Gamay Francois Dumas)
▶【フランス 北ローヌ ガメイの赤】ヴィーニュ・ド・ジャン ルージュ 2019 / フランソワ デュマ (Vignes de Jean Rouge François Dumas)
コンドリューより新着!フランソワ・デュマ2024/7/10
お待たせしておりましたフランソワ・デュマの5キュベ
コンドリューの地、おひとりでブドウ栽培から醸造までやっていらっしゃる小さな小さなワイナリーより今回のビンテージも少しだけ分けていただきました。AOCコンドリュー、AOCサンジョセフ、ガメイ、ピノノワール、シラー
北ローヌ特有の急斜面高台畑、花崗岩やチョーク主体の土壌。エレガントでピュア、樽熟成のあるクラシックでストラクチャーのあるワインを追求するフランソワ・デュマ。国内取り扱いはアヴァンのみ。店頭、オンラインショップで販売しております。
公式オンラインショップ
aVinビオワインチャンネル
新着のガメイをテイスティング。濃厚な色合い、野性味、ガリーグ感など一般的なガメイとは異なるおもしろさ。ちょっと癖のある味わいの食事にも合わせたり、時間の経過とともに様々な表情を楽しみたい。
【フランス 北ローヌ 赤】ガメイ2021 / フランソワ デュマ (Gamay Francois Dumas)をご紹介します。 (youtube.com)
その他、軽井沢ショップ限定商品などもあります。
新着ワインの情報などはLINE公式にて。ご登録もよろしくお願いいたします。
【aVinビオワインチャンネル】
こちらでもワイン試飲をご紹介中です。
https://www.youtube.com/channel/UCPht99f8bQ0qdhkFKmrdx_g
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南ローヌ オンラインインタビュー × シャトーヌフ・デュ・パプ生産者2024/2/20
今回アヴァンとしては初めて南フランスのシャトーヌフ・デュ・パプの生産者ドメーヌ・ド・ラ・グラヴェレットのオーナー ジュリアン・ムスさん、広報担当 アレクシアさんにオンラインでインタビュー
ブドウ栽培からワイン造り、このエリアの伝統的な主要品種グルナッシュの良さや造りの方向性、主な土壌の種類、ナチュールワインに力を入れている訳、ビオディナミ栽培への移行、ジュリアンさんが目指すワインとはなど、じっくりお話を伺うことができました。すでにグラヴェレットのワインが好きな方、まだ飲んだことが無い方にとってもワイン造りについての現場の話は大変興味深いものなはずです!
グラヴェレットのジュリアンさん、アレクシアさんのインタビュー動画
ラヤスの畑にも近い!エレガンス、色気のある味わい。ブルゴーニュグラスがおすすめ
【フランス 南ローヌ 赤】シャトーヌフ デュ パプ ルージュ2020 / グラヴェレット (Domaine de La Graveirette) をご紹介します。
★インタビュー内でもあったオーナーおすすめのワイン★
ビンテージにもよるがコート・デュ・ローヌの赤ワインは飲んで頂きたい
コートデュローヌ ルージュ2021 / グラヴェレット
(アヴァンオンラインショップへ飛びます)
シャトーヌフデュパプ ブラン “フォン ドゥ クロ” 2016 / グラヴェレット
エリアの伝統品種ヴィオニエ、グルナッシュブラン、グルナッシュグリを使用した白ワイン、メルロ―、カベルネ・ソーヴィニヨンといったオリジナルアサンブラージュの赤ワイン、ロゼも!
ジュリアンさんのお人柄と最後に語られた一言が印象的でした。
「離れていてもボトル一本で分かち合える喜びがあること、ワインを作っていく励みになります」
アヴァンビオワインショップ軽井沢 や公式オンラインショップにて販売中です。
商品によっては入荷数が少ないため気になるワインはお早めにどうぞ!
グラヴェレット Domaine de la Graveirette
南ローヌ地方 シャトーヌフデュパプ、野生酵母発酵、ビオディナミ&ナチュール系、2005年スタートのまだ新しいワイナリー。心地よい酸と豊かで複雑味のある親しみやすい味わい、今は?まだリーズナブルなラインナップ。現在インポーターaVinのみです。 more information…
現在25ヘクタールの畑を所有。アヴィニヨンとオランジュの隣シャトーヌフ・デュ・パプにあり畑は様々で主に3つ。ひとつは大きな石が転がる砂質土壌のシャトーヌフ・デュ・パプ(4ヘクタール)、主に粘土石灰質土壌のコート・デュ・ローヌ(4ヘクタール)、砂質粘土、石灰岩で小石が混ざる畑ではオリジナルで種類を組み合わせてヴァン・ド・フランス(17ヘクタール)を造っている。オーナージュリアン・ムスは1999年より家族経営していたブドウ栽培に関わりながらワイン造りに興味を持ちブルゴーニュの学校で学んだ後2005年に設立。現在スタッフは3,4人、収穫時には10人くらいでやっている。主な品種はローヌの伝統的な品種グルナッシュ。またアサンブラージュでシラーやムールヴェドルと合わせたり、VdFにはメルローやカベルネソーヴィニョンといったオリジナルアサンブラージュを。白はシャルドネの他、伝統的なヴィオニエ、グルナッシュブラン、グルナッシュグリ他地元の品種もある。
グルナッシュの良さとは
提供したいグルナッシュのワインは、南仏の重みのある強いグルナッシュではなく、消化に良い優しい繊細なグルナッシュになるように造っている。美味しいワインを造るのが一番の目的。シャトーヌフ・デュ・パプも場合によっていは少量の使用やろ過をすることもあるが基本的にはSO2はほとんど使っていない。ナチュールワインにも力を入れている。土壌やブドウをリスペクトしながら育てるなど細かいところまで注意を払う。
ビオディナミの方針、特徴、そしてナチュール
ナチュールワインは野性的なワインではない。あくまでナチュールワインとして提供したいということ。よりピュアなワインを提供したい。
シャトーヌフ・デュ・パプにナチュールワインをつくっている生産者は少なく1、2人か。私のように瓶詰時に酸化防止剤を少量使っている生産者はもう少しいる。醸造中は全く入れていない。非常に稀に、繊細な品種(グルナッシュノワール、グルナッシュブラン)に対しては状態を見て収穫時に使用することもある。大変さはリスクが起きないようにすること。海外のお客様にもお届けしているから、状態によってリスクがありそうなものは近所に配って早目に飲んでもらったりもする。
ブドウ畑ばかりの環境に育ち、祖父も父もブドウを売っていたがワイン造りはしていなかった。現オーナージュリアン・ムスは自分の畑でワインを造ってみたくなり2005年に栽培を始める。栽培方法もビオからビオディナミへ。化学肥料や農薬を使用していないということが後のワイン造りにも影響。
ナチュールワインは長期保存できるか?しっかりコントロールされている物は可能。添加物がないからこそ長期保存が可能、酸化防止剤添加やろ過されていないワインは何年も保存が可能だと思っている。
ビオディナミについて
ドメーヌを始めてすぐビオ栽培に移行できたがその中でも使用できる農薬などがあった。よりナチュナルに自然なワイン造りをしたかったのでビオディナミ栽培に移行。ブドウの樹の根の栄養が果実となってそこからワインが造られているので、季節の移り変わりのリズムに合わせ貯蔵庫でもより慎重に発酵や熟成具合を観察している。ビオディナミの良さはエネルギッシュでフレッシュなワインとなるところ、常に成長していくのを感じている。ボトルラベルのデザインはドメーヌ周辺の広大な景色を見渡せるのをシンプルに表現したもの。離れていてもボトル一本で分かち合える喜びがあること。ワインをつくっていく励みになります。ドメーヌ・ド・ラ・グラヴェレットオーナー ジュリアン・ムス