アヴァンでも少し取り扱いがあるマルスランについてちょっと調べてみました。
フランス国立農学研究所(INRA)でブドウ品種学者ポール・トゥルールにより1961年にカベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュを交配させできた品種。両親の良い所、洗練されたストラクチャーを持ち、かつ耐熱性、耐病性、高収量のブドウを目指したが、当時の欠点としてひとつ、小さくて厚い皮の実となり房も小ぶりの出来栄え。結果比較的収穫量が少なく、質より量に重点が置かれていたこの時代から約30年間棚上げされ、商業用としてのリリースの可能性は低いと考えられていた。20世紀後半、栽培において粉末状のカビなどのリスクに対して耐性を持ちかつ低収量の品種が評価されるようになりINRAはマルスランを奨励、ようやく商用の承認を得て1990年にブドウ品種として正式に登録される。
現在は主に南仏ラングドック地方で栽培、また南ローヌとプロヴァンス(ボルドーも?)、アメリカ、中国、ウルグアイ等でも栽培される。南仏の作り手は主にシラー、ムールヴェドル、カリニャンなどの地元の品種とブレンドするがマルスラン100%のワインもある。マルスランの名は最初に栽培されたベジエとモンペリエの間に位置するフランス沿岸の町マルセイヤン(Marseillan)が由来。
味わいは滑らかで柔らか、ラズベリー、ブラックベリー、ブラックチェリー、ブルーベリー、プラムなどのアロマ、シナモンとクローブのスパイシーなノートを伴う。酸味は良くタンニンは柔らか。
まだまだ発展途中のこの品種、どのテロワールが適しているかなど最良の方法を見つけるには時間がかかるよう・・勉強がてらアヴァン直輸入のマルスランを飲みつつ海外のサイトを色々と参照してみました。
南ローヌよりマルスラン100%のワイン在庫少しあります。
VdFルージュ マルスラン サン スルフィート アジュテ 2019 / グラヴェレット
※添加SO2量ほぼなし
https://shop.avin.jp/?pid=155557661
Domaine de la Graveirette(グラヴェレット)
ローヌ南部のビオディナミ農法による生産者
心地よい酸と豊かで複雑味のある個性を感じるワイン作り
aVin オンラインショップにて販売中です。