aVinは、長野&南仏ビオワインを販売、卸、輸入しています。長野&南仏の文化、アート、暮らし、ワイン、そしてつくる人たちの情報を発信します。

【白ブドウ品種】ヴィオニエ Viognier2018/11/29

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ヴィオニエは日照りが非常に強く、南・南西向きの丘陵地帯や高台でよく育ちます。栽培や醸造が難しい品種ですが、エキゾチックでとても魅力的なワインが作られています。香りは印象的でスパイシーさもあり味わい深く長い余韻、滑らかで、よく熟した、フルボディでスタイルのある白ワイン。黄色い果実(マンゴー、ナシ、モモ)、春の花(スミレ、アイリス、アカシア)、ムスクとスパイス、炒ったヘーゼルナッツやアーモンドなどの香りが特徴。相反するものが調和し素晴らしい豊潤さをもたらします。ヴィオニエから作られたワインはすぐに楽しむことができ、それは美食家にとっての喜びでもあります。Condrieu(コンドリュ)のアペラシオンでは、2,3年待つことにより一層華やかさやエキゾチックな味わいを感じられるでしょう。Château-Grillet(シャトーグリエ)では12~18ヶ月樽熟成されおり、瓶詰後すぐに楽しむこともできます。 またヴィオニエは、Cote Rotie(コートロティ)の赤ワインにスミレのニュアンスを与えるための成分としても使われています。おすすめマリアージュは特にグリーンアスパラガス、リオン伝統料理クネルのナンチュアソース、パイ、ザリガニ料理、リゴット・ドゥ・コンドリュやピコドン・デ・ラ・ドロームチーズ、アーモンドガレット、寿司、牡蠣など。

 

The Viognier grape, though unforgiving (it flourishes only in strong sunshine, on south and south-west facing hillsides and terraces), and difficult to cultivate and vinify, when well looked after, produces an irresistible, exotic wine. The bouquet is impressive and its spicy flavours linger admirably on the palate. This grape variety yields stylish white wines, smooth, mellow and full-bodied. It has a subtle fragrance, with delicious notes of yellow fruits (mango, pear, peach, apricot, quince), spring flowers (violet, iris, acacia), musk and spices, as well as grilled hazelnuts and almonds. Reconciling opposites, these dry white wines also have an amazing mellow feel to them. Wines made from the Viognier grape are an epicure’s delight, giving immediate pleasure: Condrieu appellations are at their best after two or three years, by when they are opulent and exotic, while Château-Grillet, though cask-aged for 12 to 18 months, is ready for drinking very soon after bottling. Viognier is also a component of Côte-Rôtie blends, contributing a hint of violets. It goes particularly well with green asparagus, sushi, oysters, quenelles in a Nantua sauce, pike, crayfish tails, Rigotte de Condrieu and Picodon de la Drôme cheeses, or almond galette…

 

 

 

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土壌
ヴィオニエ発祥の地は北ローヌのコンドリュ村とその周辺丘陵地で、最近まではこの地域にのみ植えられていました。伝説によればヴィオニエはダルマチア(クロアチアのアドリア海沿岸地域一帯)起源で、皇帝マルクス・アウレリウス・プロブスによりフランスに持ち込まれたとのこと。名前の由来はケルト語のvidu(木を意味する)や、Savoy(サヴォワ)のVions(ヴィオン)の地名が起源と言われ、カリフォルニア大学Davisの研究者によって2004年に行われたDNA分析により、 Piedmont(ピエモンテ)のFreisa(フレイザ)種と密接に関連していると示されています。ヴィオニエは1960年代の初めまでは知られておらず、Condrieu(コンドリュ)周辺のわずか28ヘクタールの土地のみで栽培され、フィロキセラによりそのほとんどが死滅してしまいました。 1986年ヴィオニエの栽培面積はわずか20ヘクタールに減少。その後、コンドリュ村の作り手たちの努力により徐々に名声が広がり南フランスや海外へと輸出されるようになりました。痩せた土壌、粉末状の花崗岩、雲母、まばらな石灰岩で良く育ちます。収量は良好な年で1ヘクタール当たり20〜30 ヘクトリットルと、とりわけ多産なブドウ品種ではありません。その素晴らしい風味を発揮させるには、畑がどちらの方角に向いているかという点で完璧な生育条件が必要となります。

 

the SOIL
The cradle of the Viognier grape is the village of Condrieu and the surrounding hillsides, and until recently, it was planted only in this area. Legend has it that Viognier is of Dalmatian origin, and was brought to France by the Emperor Probus. Although the name derives from the Celtic word vidu (meaning wood), also the root of the place name of Vions in Savoy, an analysis of its DNA performed in 2004 by researchers at the University of California (Davis), showed the grape to be of Alpine origin, closely related to the Freisa variety from Piedmont. It was virtually unknown until the early 1960s, when it occupied a mere 28 hectares of ground around Condrieu, and was almost wiped out by phylloxera. In 1986, the area under Viognier vines was down to a mere 20 hectares. Then, thanks to the fame of Condrieu wines, it was exported to the French Midi region and abroad. The Viognier grape flourishes on poor soils, pulverulent granites, micas and thin limestone. It is not particularly fertile, yielding between 20 and 30 hl/ha of grapes in good years. To develop its fabulous flavours, it demands perfect growing conditions in terms of exposure.

 

 

 

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ブドウ畑を散策

ヴィオニエのぶどう畑は2018年現在約2,620ヘクタールありますが、コート・デュ・ローヌ北部で栽培されるエリアの中でも限られた地域のみがコンドリュのアペラシオンとして認証されています。海外ではアメリカを始めイタリア、スペイン、ギリシャ、スイス、オーストリア等でも栽培されています。またオーストラリアでも非常に人気があります。ローヌの緯度においては、6月上旬に花が見られ、9月上旬にはブドウは完熟を迎えます。

 

A stroll through our VINEYARDS…
There are now 2,620 hectares under Viognier vines, though it qualifies for AOC status only in restricted part of the northern Côtes du Rhône wine-growing area. Abroad, it is used in wine-making in Italy, Spain, Greece, Switzerland and Austria, but is best known as one of the great American white grape varieties, grown mainly in California. It is also very popular in Australia, where it accounts for 70% of the area under white-grape vines. In our latitudes, you will find it in flower in the early part of June, and the grapes are fully ripe in early September.

 

 

INTER RHONE データ参照2018年

 

ヴィオニエのワインはこちら

(アヴァンオンラインショップに飛びます)

https://shop.avin.jp/?mode=grp&gid=1806074

 

 

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New wine: Château Barbanau Kalahari white, AOC Cassis2018/11/29

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Tasting Notes:

Colour : Golden and bright.
Nose : Honey, whites flowers, Gingerbread, fruit compotes, white flowers, cinnamon ending on toasted notes.
Palate : Delicacy paired with Vivacity Depth, richness and complexity.
Ageing : More than 10 years

An exceptional wine expressing the soil’s quintessence, the winemaker passion and personality.

 

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Its name has been inspired by the winemaker love for Africa. The Kalahari’s desert is situated in the heart of Botswana, one of the last wild ecosystems still untouched in Africa.

Grapes Varieties : 30% Clairette, 30% Marsanne, 30% Sauvignon
Culture : Organic farming, picked by hand. Low yield: 28hl/hectare
Vinification : Skin contact maceration. Fermentation and maturation of 12 months on thin lees in barrels.

To eat with: Sea scallops with Saffron Potatoes and Blood Orange

 

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On our line up this Saturday 1st December!

Wine tasting from 1pm to 6pm, Studio Itto, Meguro.
http://studiolamomo.com/itto1f/info/access/
Entrance: ¥2000 deductible from the first bottle purchased.


Jaillance -ジャイアンス- ローヌ地方のスパークリングワイン2018/11/23

ローヌ地方のスパークリングワイン『 JAILLANCE ジャイアンス 』

 

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歴史と遺産
この地域のスパークリングワインの醸造方法は、遠い昔、ガリア人の羊飼いが偶然見つけたと、今に伝えられている。ある日、羊飼いは、かめに注いだワインを、ドローム川で冷やしていが、かめを川から引き上げ忘れ、ワインはそのまま川の中で冬を越すことになった。春になり、かめの中では発酵が進み、それがスパークリングワインとなったいたようだ。それから、ガリアの人々は、冬の間ワイン瓶を川に浸し、春になると引き上げるようになった。古代ローマの博物学者ガイウス・プリニウム・セクンドゥス(西暦23〜79年)の『博物誌』の中で初めて、この偶然の産物であるワインが書物に登場する。
ディーのワイン醸造販売共同組合は設立以降、地域のワイン生産において重要な役割を担っている。時代を遡ると、1885年に発生した害虫ブドウネアブラムシの被害や、都市への人口移動によって、フランスワイン業界は打撃を受けてきた。ディーも例外ではなく、多くの人がこの地を去っていった。しかし、白ブドウ品種クレレットはこの逆境を生き抜き、ワイナリーに発展をもたらしたのである。1910年にAOCの前身であるAOを、1942年にはAOCを取得。

そして、1950年、アンリ・ボネは組合を立ち上げ、ディーのワインの発展に新たな1ページを加えたのである。

 

 

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アンリ・ボネの軌跡
組合創立者ボネの信念

「自然と土壌への感謝、助け合い、品質の追求、そして革新的な試み」は、醸造家やワイン製造に関わるすべての者の心に刻まれている。

銘柄『 Henry Bonnet 』を守り続けることは、自分たちのアイデンティであり、ボネへの敬意でもある。

 

1950年から続く「極上」への追求
アンリ・ボネが中心となり、1950年に組合が誕生。ワイン生産量を増やしていくことに賛同した醸造家が集まった。長い間、組合とそのワインを知る人は少なかったが、転期は2001年、組合名を「ジャイアンス」に改名、販売活動を広げることで、多くの人がこの地のワインを知ることになる。現在ではフランス国内でシャンパーニュに次いで選ばれているスパークリングワインへと成長。先見の明を持つジャイアンスは、今も革新し続けている。

 

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ローヌ渓谷のディーのテロワール

ドローム川とヴェルコール山地
ドローム県のコミューンの1つであるディーは、ローヌ渓谷に位置し、見事な景観が広がる。海抜300~700mの丘に小規模なブドウ畑が広がり、土壌は粘土状石灰質。気候は涼しい。プロヴァンスの太陽が注ぎ、そしてヴェルコール山地からの冷たい風が吹く。この相反する気候や黒松の生い茂る森、一面広がるラベンダー畑が、ブドウ種クレレットとミュスカの成育にとって最適な環境となっている。

クレレット·ド·ディーの主体品種であるミュスカ・ブラン・ア・プティ・グランは、このテロワールと相性が良く、個性的な味わいとライチを思わせるようなエキゾチックな香りをはなつ果実に成長する。主体を支えるブドウ種クレレット・ブランは、この地域の南部で育ち、白い花のような香りを漂わせる。クレマン・ド・ディーは、この2品種にアリゴテが加わる。

 

ブドウの生育に必要な条件の全てが、このテロワールには揃っている。醸造家はブドウの成長に細心の注意を払い、果実は手摘み。スパークリングワインのクレレット·ド·ディー・トラディシオンは、甘い果実の香りが特徴。今も、2000年前の製法「メトード・アンセストラル」が取り入られている。

メトード・アンセストラル -受け継がれる製法-
メトード・アンセストラルは、他に類を見ないスパクリーングワインの製法。4℃の低温での一次発酵の終盤、アルコール発酵が終わらないうちに瓶に移し、瓶内の液体のアルコール度数が7度に達する頃に発酵は自然に終わる。リクール・ド・ティラージュやリキュール・デクスペディシオン(砂糖と酵母を混ぜた液体)は一切加えない。このスパークリングワインの醸造方法は、クレレット·ド·ディーに果実の香りを与え、アルコール度数を抑えた、100%自然なスパークリングワインができあがる。

 

 

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オーガニック農法
ジャイアンスは24年前にオーガニック農法を取り入れ、その道の先駆者。伝統を継承し、テロワールを愛する気持ちは、醸造家の心に刻まれている。自然に感謝し、その多様性を受け入れ、守ることに努めている。例えば、ブドウの木には有機肥料を使用している。この地区の畑の15%(128ha)がオーガニック農法を取り入れている。(オーガニック農法の導入率は、フランス全土で3.1%)この農法を進めていくには、ISO14001の基準を満たし、地域内の他の畑の管理にも細心の注意を払っていく必要がある。

 

持続可能な発展
ジャイアンスは、環境対策の一環として、ISO14001環境マネージメントシステムの構築を掲げ、2006年に、システムが構築されていることが証明された。水消費量の25%削減や、ゴミの分別率90%を達成した。省エネ対策は環境対策の軸であり、2011年、総面積12,000㎡(ワイン貯蔵庫4,000㎡、醸造家の個人の建物8,000㎡)に太陽光パネルを設置した。必要エネルギー量の50%を発電している。この取り組みは、環境に優しく、かつお手頃なワインを求めている消費者の需要に応えている。

 

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みちさんの”豚のリエット”2018/11/22

試飲会にご来場のお客さまのご希望にお応えして・・・!

いつもアヴァンのワインに合わせてリエット等を作ってくださるお料理研究家みちさんのレシピを公開!

ぜひご自宅でもお試しくださいね。

 

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はじめまして♪

aVin試飲会でおつまみのディップを担当している、みちです。試飲会にご参加頂いたお客様に、国産豚のリエットのレシピを知りたいとご要望をいただいたとのこと、とても嬉しいです(^o^)きっちりとしたレシピではありませんが、こだわっているポイントなど含め書いてみたいと思います。

 

<材料>
豚バラ肉 1キロ
塩 5~10g
玉ねぎ 二個
にんにく 二片
タイム 少々
胡椒少々
白、赤ワイン適宜

 

<作り方>
1 豚バラ肉を5mm角位に切って5g位の塩でよくもんでジップロックに入れて一晩保存します。
2 にんにく、玉ねぎはスライスします。
3 オリーブオイルで豚バラ肉をソテーし、焼き色を付けて一旦取り出します。
4 その鍋でスライスしたにんにくを焦がさないように炒め、肉を戻して、玉ねぎも入れて玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
5 豚肉が浸るくらいの白ワインを入れて、焦げないように時々混ぜながら煮ます。
6 水分量が減って来たら赤ワインを足してさらに煮ます。私はトータル90分位煮ています。焦げ付き注意です。
7 豚と玉ねぎと出てきた脂を一緒にフードブロセッサーで混ぜ、塩、胡椒、タイムで味付けします。

 

<こだわりポイント>
・作る前日に塩をまぶして置いておくと旨みが深まります。作って1日置くとより味がなじむので、できれば食べる3日前夜に軽い塩漬けにしておいてください。
・煮る前によーく焼き色を付けるのもボイントです。
・ふわふわに仕上げたい場合には、煮込む際にお水も足して、煮終わったらしばらくそのまま置きます。すると上にラードがたまり、下にぷるぷるの煮こごりができるので、まずラードは取り除き、お肉と玉ねぎをフードブロセッサーにかけて、煮こごりを加えてさらに混ぜます。お好みでラードも混ぜ混むと、ふわふわだけどコクのあるリエットになります。
・今まではベーコンも加えてフワフワ仕上げにしていましたが、無添加ベーコンの入手が難しく、ナチュラルなaVinセレクトワインにもっと合わせたくて、11月試飲会分からベーコンは入れていません。ベーコンなしでもしっかりとした味にすべく、赤ワインも加えてワインのみで煮て、固めに仕上げました。

 

先日の試飲会、スタッフはいつもながらばたばたしてまして、しっかりした写真を撮りそびれましたが、お客様にはいつも暖かいお言葉をかけていただき、みなさんの声も反映させていただいております。多少わかりにくい立地ながら、見つけていただき、ご来場いただきまして本当にありがとうございます。

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お好みのワインを探しに

アヴァンの試飲販売会へ!

 

次回は12/1(土)です。

winelist updated! 12/1(土)白&泡特集★ローヌ&プロヴァンスワイン試飲販売会

 

ウェブショップ

ローヌ&プロヴァンスの赤ワインあります

http://shop.avin.jp/?mode=grp&gid=1429167


11月の定期便2018/11/21

1回のみでもお得なセットとしてご利用可能なアヴァンの定期便。
 
今回は初冬を迎えそろそろクリスマスや忘年会、ホームパーティシーズンに合わせて
みんなで楽しみたい、おもてなしにもなるワインを4種セレクトしました。
 
【ルベレット】Vin de France Pur Blanc 2017
【カイユ】Bouquet des Garrigues Blanc 2017
【カイユ】le Clos du Caillou cotes du Rhone le Caillou Rouge 2017
【くらむぼん】ベルカントマスカット・ベイリーA樽貯蔵 2016
 
好評の南ローヌ地方クロデュカイユからは、新着の2キュベを。
白ワインは魚介料理、特にエビ料理にも合いそう。和食にもぜひお試しください。
赤ワインはアヴァンおなじみのコートデュローヌの新ヴィンテージ2017年です。
 
今回新しくご紹介するワイナリーはプロヴァンス地方シャトールヴェレット。
9月の収穫シーズンにブドウ畑を見学させていただきました。こちらからはピューブラン2017、酸化防止剤無添加のやわらかな味わいを、季節の変化にこわばりかけたカラダにす~っと。
 
また日本のくらむぼんワインからは美しい歌(ベルカント)の名の赤ワインを、
トマトや鶏の煮込み料理にもおすすめです。
 
201811定期便

201811定期便_裏


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