南ローヌ・ヴォークルーズにあるワイナリー
シャン・ド・ルーより今年の収穫についてお便りです。
冬にたっぷり降った雨、春のいくつかの降雨、そして例年よりも涼しい夏、まさに長い間待ち望んでいた条件でした。
収穫は9月に行われましたが、普段のローヌ渓谷の晩夏とは大きく異なる天候が続きました。そのため、適切な熟度を達成するには辛抱強さが必要でした。収穫は段階的に行われ、9月2日の白ぶどうから始まり、シラーやグルナッシュを経て、10月14日のムールヴェードルとカリニャンで終了しました。収穫スタッフの手作業の選果のおかげで、芳醇なアロマが際立つ仕上がりとなりました。量は予想よりも少ないものの、大満足です。
例年と比べて、今年はまったく異なる年でした。これまでのような干ばつや、逆に酸味が落ちないうちに急いで収穫しなければならない年ではありませんでした。今年のブドウは、良好な酸味と程よい糖度で熟しており、例年よりアルコール度数が低めの仕上がりになりそうです。
2024年ヴィンテージでは、フレッシュでフルーティー、飲みやすいワインを期待できます。飲み心地の良い仕上がりになりそうです!
ドメーヌ・シャン・デ・ルー “Chante des Loups”
ファミリー
アヴィニヨンから北東へ約30キロ、南ローヌ ヴォクリューズにある家族で営むワイナリー。1989年創業以来有機農業、AOCヴァケラス内の低木地帯に12ヘクタール、ブドウ畑と住まいが一体となっている。フランク・アイマールが妻のシルヴィとともにサリアンの町にワイナリーを設立、現在は娘のマリーへと引き継がれている。この土地でブドウ栽培を始めた祖父より3世代目。同じ価値観のもと理想のワインを追求している。
栽培とセラー
栽培は月の周期に合わせて、またブドウ品種ごとに独自の方法で行っている。 グルナッシュを主体にシラー、ムールヴェドル、カリニャン、白ワイン用にはグルナッシュ ブラン、ルーサンヌ、マルサンヌ、ブールブラン、クレレット、ヴィオニエの 6 種類を生産。畑では、除草剤、殺虫剤、その他の合成製品を一切使用しない。酵母や細菌などブドウの固有の微生物が働き発酵を行う。発酵および熟成中のタンクを定期的に管理することで黄金律のワイン生み出す。ブドウの品種とテロワールが最大限に表現されるよう穏やかな抽出を行っている。
AOCミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ
ボーム・ド・ヴニーズの”Notre-Dame d’Aubune”にある小さな区画でミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン100%の「ヴァン・ドゥ・ナチュレル」と呼ばれる南仏の天然甘口酒精強化ワインも作っている。砂質粘土・砂質シルト土壌、野生酵母発酵、酸化防止剤無添加
ナチュールのヴァン・ド・フランスシリーズ 赤・白・ロゼもぜひお楽しみください。→ロゼ完売しました!
”販売中のワインリストはこちらから”
アヴァンビオワインチャンネルでもご紹介のワインがあります。
”Chant des Loups シャンドルー” テイスティングコメント
“aVinビオワインチャンネル”
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ヴォークリューズ県の地形は山と丘、平野と大地が交互に続く。標高1912mのモン・ヴァントゥはプロヴァンスの巨人とも呼ばれシンボル的存在。水が豊富、西にローヌ川、南にデュランス川、そしてヴォークリューズ山地の間に平野が広がる。アヴィニヨンはヴォークリューズの県庁所在地