aVin(アヴァン)は南仏のローヌ&プロヴァンス地方からワインを輸入し、販売しているお店です。南仏の文化、アート、暮らし、ワイン、そしてつくる人たちの情報を発信します。

Grape Varietiesブドウ品種2017/4/21

南フランスで栽培される多様なブドウ品種について

見てみましょう。

 

黒ブドウ品種

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(ドメーヌグロノレ ムールヴェドル品種)

 

Grenache noir  グルナッシュノワール
中世にイベリア半島東部から地中海沿岸を支配していたアラゴンが原産の品種。スペインではガルナッチャと呼ばれる。フランスではローヌ地方南部とプロヴァンス地方、ラングドック地方、ルーション地方で栽培されていて、病気に弱い品種だが、ラングドックやローヌ河流域の風の強い気候(ミストラル)によりその病気から守られている。果粒は小さく、暑さと乾燥に強い品種で赤、ロゼワインを生み出す。単一品種あるいはシラーなどとブレンドされることが多い。色調が薄いものから深みのある色、酸味が低めの平凡なワインもあれば力強く芳醇な長期熟成型の高貴なワインにもなる。赤い果実やプラム、スパイスのアロマを持ち、熟成させるに従い、モカ、チョコレート、タバコを思わせるアロマを生み出す。

 

Syrah  シラー
ローヌ地方北部で古くから栽培されている品種で、近年フランスにおけるシラー種の栽培は大幅に高まっており、ローヌ河流域からラングドック地方、プロヴァンス地方、ルシヨン地方へと拡がっている。粘土質と花崗岩土壌の酸化鉄を含んだ土壌に適している。特に、北ローヌのコート・ロティの急斜面の痩せて乾いた土壌でよく育ち、北ローヌの気候が非常に適していると言われている。
収穫量の少ない成熟期の遅い性質だが、グルナッシュやムールヴェドルよりも熟期は早い。成熟させるには十分は日照が必要。単一品種あるいはグルナッシュなどとブレンドされる品種。
深みのある濃い黒紫色、黒胡椒やブラックオリーヴのようなスパイシーな香りが特徴。酸味もタンニンもバランスよく持ち合わせた長期熟成型の重厚なワインとなる。

 

Mourvedre  ムールヴェドル

スペイン原産で、南ローヌ地方、プロヴァンス地方、ラングドック地方で栽培される。
ゆっくり成熟する品種で、温暖な気候を必要とするため、フランスではプロヴァンス地方のカシス、バンドールなどのぶどう畑が栽培適地としての歴史を持っている。石灰質の土壌を好む。
収穫量は低い品種だが、締まったタンニンをもつ濃厚なワインを生み出す貴重な品種である。
深みのある色合いを持ち、バンドールのワインのように、熟成にも向いている。ブラックベリーを想わせる豊かな果実香が特徴で、熟成すると、なめし革やスパイシーな香りが出てくる。ワインに骨組みを与えたり、バランスのとれた味わいを出すため、アサンブラージュに使用されることも多い。赤ワイン、ロゼワインに使用される。

 

Cinsaut  サンソー

ローヌ地方、ラングドック地方、ルーション地方の他、北アフリカ、コルシカ、オーストラリア、イタリア南部、レバノンでも栽培されている。温暖な気候を必要とし、乾燥や強風には強い。ローヌ地方のシャトーヌフデュパプでは1980年代以降次第に栽培が減少し、2009年時点では全体の2.6%ほどとなった。収穫量を抑えた栽培と醸造技術により、程よい酸、タンニンは低め、濃い色調で、香り、バランスのとれた特徴的なワインを生み出す。ローズ、アーモンド、イチゴのアロマが感じられる。痩せて乾いた土壌が適したこの品種は、 グルナッシュやシラーとのアサンブラージュに用いられ、グルナッシュの高いアルコール度とカリニャンの収斂性とのバランスの上に、 しなやかさを持つ赤ワインを生み出している。プロヴァンス地方や地中海沿岸では、ロゼワインにも使用される。

 

Counoise クノワーズ
プロヴァンス原産と考えられており、ローヌ地方やラングドック地方以外ではカリフォルニアやワシントンで栽培されている。ローヌ地方のAOCシャトーヌフデュパプのワインとして使用可能な13品種のひとつだが、そのエリアでのブドウ栽培量は全体の0.4%のみ。高い酸度、黒コショウなどのスパイスの香りを活かしアサンブラージュして使われることが多い。深い赤紫色、フローラルなニュアンスを持ちリッチでスパイシーな香り。

 

 

白ブドウ品種

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(ファンキーシャトー シャルドネ)

 

Grenache Blanc グルナッシュブラン

スペイン北部が原産でガルナッチャとも呼ばれるグルナッシュノワールの突然変異の品種で、フランス南ローヌ地方、ルーション地方、スペイン北東部で栽培されている。ローヌ地方シャトーヌフデュパプやコートデュローヌの白ワインではメイン品種としても使われ、赤ワイン、ロゼワインとのアサンブラージュにも使われる。ソフトネスとフレッシュネスを備える。若い時期に飲まれることが多い。収穫量を抑え、果皮を漬けてのマセレーション、オークバレルを使用し熟成、発酵などにより、ヴィオニエやマスカットのようなアロマティックで、穏やかな酸のある豊かなワインとなる。

 

Clairette クレレット

南フランスで最も古い品種のひとつで、地中海地方で広く栽培。南アフリカ、オーストラリア、イスラエル等でも栽培されている。乾燥し痩せた石灰岩土壌に適している。高いアルコール度と穏やかな酸が特徴的。酸化しやすいため、扱いには熟練した技術が必要とされる。南ローヌのシャトーヌフデュパプではグルナッシュブランに続き、2番目に多く栽培されている白ブドウ品種。クレレット主体として使われることもある。すっきりした後味、フルーティ、フローラルさを持つ。フェネル、リンゴ、ライム、アプリコットやピーチの香り。シャトーヌフデュパプでは赤ワインにもアサンブラージュに使用される。

 

Bourboulenc ブールブラン

ギリシア原産と考えられている品種で数世紀に渡りローヌ地方で栽培されてきた。現在は南フランス、ラングドック地方、ローヌ地方に多い。十分な日照が必要とされ、成熟も遅い。アルコール度は低く、フレッシュでフローラル。若い時期に飲まれることが多い。多くの場合多品種とのアサンブラージュに使用され、グルナッシュブランだけでなく、クレレットやルーサンヌ、また赤ワインともブレンドされる。

 


プロヴァンス “10 etapes gourmandes” ②2017/4/20

プロヴァンス地方を訪れるあなたへ推薦したい10の店

「La Revue du vin de France」 N0.603 2016 7/8月号

 

ここでRVFが選んだ10つのレストラン

地元の食材を使用した、情熱の溢れる店ばかり。まずはレ・ボー・ド・プロヴァンスから。

 

Baumaniere

プロヴァンスの神秘的ロケーション

L’OUSTAU DE BAUMANIÈRE  – Les Baux-de-Provence
ルストー・ドゥ・ボーマニエール (レ・ボー・ド・プロヴァンス)

 

第二次世界大戦後の翌日レイモン・チュイリエール(Raymond Thuilier)氏によってオープン。現在のオーナーであるジャン=アンドレ・シャリアル(Jean-André Charial)氏の祖父である。世界各国の偉人達が滞在し、ここで提供される洗練されたプロヴァンス料理に魅了されてしまった。地元で収穫される極上のエンドウ豆を食べに、遥か遠くの地からやってくる人も大勢いる。

 

「料理」

2014年からここの厨房を担い、風土にあった料理を生み出しているグレン・ヴィエル(Glenn Viel)氏。この若きシェフは巧みな技で、正確で分かりやすい、新鮮な地中海料理を提供してくれる。“乳飲み子羊のもも肉”といった典型的な伝統料理も良いが、よりコンテポラリーで季節感の溢れるメニューも素晴らしい。

 

「ワイン」

この店の優れた点はワインにもある。ソムリエのジル・オゼロ(Gilles Ozzello)氏は長い年月をかけて集めた35,000本以上のボトルを用意している。グラン・クリュを始めとする「ラフィット1880年」といったヴィンテージや格式高いワインが揃うが、同じく手頃な価格で楽しめる地元ワインもメニューに載る。

 

「詳細情報」

昼のメニューはおよそ90€〜。夜は160~210€程度。できればちょっと節約したい人へのアイデアとしては、村の南にもう一軒ジャン=アンドレ・シャリアル氏が持つ店がありそちらもおすすめである。(昼食のみの営業で予算は35€ほど)

 

http://www.oustaudebaumaniere.com/en/gastronomy/gourmet-restaurant-provence-oustau

 

 

 

 

 

Alcyone

Vieux-Portヴュー・ポールにある星付きレストラン

L’ALCYONE – Marseille  アルシオン (マルセイユ)

 

2014年インターコンチネンタルホテルの星付きレストラン アルシオンはマルセイユのヴュー・ポール(旧港)から一歩とない場所に移り、オテル・ドゥ・デューの病院施設だった歴史ある建物が高級料理店へと生まれ変わった。同じ街の「Une Table du Sud」の元オーナー兼シェフであったライオネル・レヴィ(Lionel Levy)氏がここの料理長である。レストランホールの定員は30人ほど、窓からはヴュー・ポールとガルドのノートルダム寺院の景色が広がる。

 

「料理」

マルセイユに来たならばこの高級ホテルの扉を開く価値は間違いなくある。ライオネル・レヴィ氏は個性の強いマルセイユ料理をテーマとして完璧に理解している。食感や香りを大切にした現代風ブイヤベースなどは特筆すべきであるし、地元の食材を用いる点でも素晴らしい。

 

「ワイン」

60€程度の価格のワインの選択肢は比較的少なめ。

 

「詳細情報」

夜のみの営業。コースは好みとワインに合わせ99〜189€と幅がある。景色が見えるテーブルをお願いする事をお忘れなく。

 

Alcyone

 

 

 

 

 

Bacquie

 

RESTAURANT CHRISTOPHE BACQUIÉ  –  l’Hôtel du Castellet
レストラン・クリストフ・バキエ (ロテル・デュ・キャステレ)

 

マルセイユ近郊ル・キャステレ村にある有名なサーキット・ポール・リカールからほど近くにある「ロテル・デュ・キャステレ」は心安らぐ隠れ家である。高級ホテルとして、ゴルフ場、スパを併設し、休息とリラックスの場としてこれ以上ない場所だろう。その中心的存在であるレストラン・クリストフ・バキエはこの場所での滞在において欠かすことのできない経験を提供してくれる。料理長は地域でも最も才能に恵まれた一人であり、自身では3年目となる星付きレストランとしての有力候補でもある。

 

「料理」

2004年MOF国家最優秀職人章を受章したクリストフ・バキエ(Christophe Bacquié)氏の料理には、普遍的な地中海の香り付けがなされている。推薦したいのは「海の散歩道(Promenade en mer)」の名を冠するコースで、およそ4〜7種の料理が用意される。シェフの食材に対する感性と技術が料理を彩り、例えば香辛料の効いた赤魚ヒメジにそら豆とエンドウを添えた一皿は、言うことなしに完璧であった。

 

「ワイン」

ワインセレクションは充実しており、フランス国内の一級品まで揃えてある。価格は総じてやや高めで、安めと言えるものはほとんど見受けられない。おすすめは地元ワインの各種で、78€から楽しむ事ができる。トゥール・ドゥ・ボンのアンソルは、100%ムールヴェードル品種で作られアンフォラ(素焼きの両取手付き壺)の中で熟成された秀逸なワインである。

 

「詳細情報」

「シグナチュール(Signature) 160€」では“鯛とマテ貝のタルタルと酸味のあるクリームにイラン産キャビア・オシェトラ添え”といったクリストフ・バキエ氏の象徴的な料理を一通り味わう事ができるだろう。「海の散歩道(Promenade en mer)」は140〜190€の予算から。

 

http://www.hotelducastellet.net/en/restaurant-bar/gourmet-restaurant-var.html

 

 

 

 

 

Vague d'or

LA VAGUE D’OR   –  Saint-Tropez

ラ・ヴァーグ・ドール (サントロペ)

モノグラムなオートキュイジーヌ

 

サントロペの港からほど近く、観光客向けのバーやレストランが立ち並ぶ中でも、レジデンス・ドゥ・ラ・ピネードと併設するレストラン、ラ・ヴァーグ・ドールは安息の地である。LVMHグループと提携した地域でも最良と呼べる高級店である。

 

「料理」

若き料理界の担い手として最も稀有な才能に恵まれたシェフ、アルノー・ドンケル(Arnaud Donckele)氏が生み出すプロヴァンス料理。どの一皿からも彼の完璧主義が伺える。ミリ単位の料理法と、驚きに溢れた香りの組み合わせ、食感の遊び心…。きっとあなたも彼の料理の全てに魅了されてしまうに違いない。

 

「ワイン」

セレクションとともに価格も高水準である。地元ワインであれば100€以下からでも頼めるが、しかし胸を打つほどではない。アニエス・パケ(Agnès Paquet)氏の素晴らしいムルソー (150€) などをおすすめしたい。アルノー・ドンケル氏の料理との相性は抜群だ。また各コースの料理に合わせられたワインを選ぶことも可能である。

 

「詳細情報」

シーズン中はディナーのみで毎日営業している。コースは205〜340€の予算で、合わせるワインは120〜140€。

 

http://www.vaguedor.com/en/

 

 

 

 

 

Villa Madie

LA VILLA MADIE – Cassis

ラ・ヴィラ・マディ (カシス)

 

カシスという難しい地にあっても、ラ・ヴィラ・マディは2013年からドワズノー(Dimitri et Marielle Droisneau)夫妻を迎えて以来ずっとその人気を維持している。テラスからはカシス湾を望む景色が広がり、さらにシェフの料理がその美しさをより一層引き立てる。店内の内装も同じく素晴らしい。

 

「料理」

ドワノー氏の料理はモダンで、地中海風訛りをきれいに包み隠しつつも彼自身の解釈がされている。前菜の「季節の採集食材と野菜のタルトレット」や、主菜として「地中海で採れたスズキのコブミカンと山椒のエキューム添え」などがある。

 

「ワイン」

ソムリエ長のライオネル・レゴワナ(Lionel Légoinha)氏は650種以上のワインからベストな一本を選んでくれるだろう。ブルゴーニュとプロヴァンスを筆頭に揃っているが、2005年のボー・カステル赤(180€)やバスク地方のイルレギー白2010年(75€)などもいい。珍しい80年代の初期AOCのアペラシオン・カシスに挑戦してみるのもおすすめだ。

 

「詳細情報」

2014年に2度目の星を獲得しただけの実力がある。平日の昼は75€、95€、145€のコースがある。

超高級店よりももっと気軽に行きたい場合は隣の「ル・ビストロ・ラ・プティット・キュイジーヌ」に足を運んでみる方法もあり。

 

http://lavillamadie.com/en/welcome/

 

 

 

後半5つのレストランは③へつづく

“LA REVUE DU VIN DE FRANCE ”  No.603 2016, 7/8月号より記事抜粋

www.larvf.com.

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【AOC】Châteauneuf-du-Pape シャトーヌフ・デュ・パプ2017/4/19

シャトーヌフ・デュ・パプ

エリア
南フランス、ローヌ地方の主要都市アヴィニョンの北部に位置し、ローヌ川左岸に広がる産地。

シャトーヌフ・デュ・パプは「教皇の新しい城」を意味し、アヴィニョンにローマ教皇庁があった14世紀頃に教皇の避暑地としてこの城を建てたことに由来する。今は廃墟が残っており村のシンボルとなっている。歴代の教皇がブドウ栽培を奨励し、これが現在に続き南ローヌ地方でトップクラスの赤ワインを生み出している。

 

ワインボトルは特徴的で、教皇のかぶる三重王冠の下に2つの鍵が交差する紋章がラベルの上部に入っていることが多い。

また原産地呼称制度(AOC)の基盤が形成されたエリアでもあり、19世紀後半の害虫フィロキセラの被害を受け、ワインの品質悪化、偽造ワインの流通が増す中、当地のルロワ男爵が、産地の名声を守るべく、1923年ワイン生産者と組合を結成、生産地やブドウ品種の制限、栽培の決まりの制定を提唱したことが始まりである。この活動はやがて各地に広がり、1935年にフランス全土に及ぶ公的な制度へと発展した。

 

造られるワイン

赤(94%)、白(6%) 2009年データ

 

ワインの特徴

【白】フローラルなニュアンスがある繊細なアロマをもつ。味わいはバランスがとれ、アロマの爽やかさが残る。

【赤】深い濃赤色で重厚なものから軽めで柔らかいエレガントなものもある。太陽を感じる赤い果実、スパイス、熟成によりジビエの香りが現れる。味わいはまろやかで、しなやかなボディをもつ。土壌の複雑さ、ブドウ品種のアサンブラージュなどによって、多様なワインを生み出している。

 

テロワール

地中海性気候で、ローヌ地方で最も乾燥している。日照は年間約2800時間、夏の平均気温は25℃。ミストラルが空気を乾燥させ、ブドウを健やかに保つ。氷河期にアルプスからローヌ地方の河川を通り運ばれた丸い石は、日中に太陽の熱を集め、夜は熱を放射するため、ブドウ栽培に適した土地となっている。 土壌はやや深く、非常に石が多い。大部分が砂の多い赤い粘土と混ざった大きさな珪岩の石の層からなる。古い段丘の小石の多い土壌、軟質砂岩とその上の砂土、そして石灰質の下層土の上の小石の多い土壌の3つに分けられる。

 

栽培面積

3,164ha

 

基本収量

35hl/ha

 

ブドウ品種

グルナッシュ、シラー、ムールヴェドル、ピクプール、テレノワール、クノワーズ、ミュスカルダン、ヴァカレーズ、ピカルダン、サンソー、クレレット、ルーサンヌ、ブールブラン

 

飲用温度

【白】8~12℃ 【赤】16~18℃

 

AOC取得年

1936
シャトーヌフ・デュ・パプ


Southern Rhone 南ローヌ2017/4/18

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ローヌ渓谷南部に位置するアヴィニョンはかつて教皇庁が置かれた街で、真夏の演劇祭 “Festival d’Avignon” で有名。

モンテリマールの南側からアヴィニヨン近辺まで約80kmにわたりブドウ畑が続く。

 

北部の景色とは異なり、ゆるやかな起伏の土地に畑が広がり、地中海性気候に大別されるが、ミストラルと呼ばれるローヌ渓谷から地中海沿岸に吹き抜ける北風が特徴。冷たく乾燥している風が、雨の後には畑を乾燥させブドウ樹を健やかに保つ。

 

また強い風のために果実も小さくなるので凝縮感のあるワインができる。トリュフ、チーズ、オリーヴオイル、メロンなどの名産物がある。

 

このエリアで代表的な赤ワイン品種、グルナッシュ、シラーを主体とした長期熟成タイプからフルーティなものまでバラエティに富む。

 


Provence プロヴァンス地方2017/4/17

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フランス南東部にあるフランス第2の都市マルセイユを含み、西はローヌ川下流のアルルから東はニースまでを含む産地。紀元前6世紀頃、マルセイユはギリシア系のポカイア(フォカイヤ)人によって築かれ、フランス初のブドウ栽培が始まったエリアで、それ以降全土にワインの醸造技術が広まっていくが、その起源がこのプロヴァンスである。

 

この土地は、片岩質と石灰質が混在しており、北西のブドウ畑には、ヴィクトワール山、ボーム山、ヴェルドン渓谷を始めとする侵食によって形成された山稜が織り成す景観が広がる。東部、海沿いのエリアではモールやタヌロンの結晶岩、緑で覆われた緩やかな山々が連なる。

 

さらに東のサン・トロペからカンヌまでの地域には、かつてのレステレル山噴火によって形成された結晶岩が隆起している。一般的に、栄養分の乏しいプロヴァンスの土壌は、侵食の影響を受けやすいが、水はけの良さによって、ブドウに適した水分量を保持している。

 

年間日照時間が2700〜2900時間、標高が異なる山々の影響により、狭い地域内ながら、温度差が生じ、また乾燥が激しく、内陸部では無風状態の高温が続く。他の地中海地域同様、春と秋の降水量は多く、雷雨が発生することもある。
またアルプス山脈を吹き抜けてくるミストラルは、凍てつくような北風となり、長く続いた夏の暑さを鎮める役割を果たし、多湿が原因で引き起こされる病気から、ブドウの木を守っている。

 

このエリアはロゼワインの生産量も多く有名だが、高品質な赤ワインも作られ、ムールヴェドル種を使ったバンドールの赤ワインは長期熟成も可能な魅力的ワインである。地中海料理のブイヤベースなど魚介類や、多様なハーブ、オリーヴオイル、野菜、ラベンダーなどが豊富。リゾート地として世界中から多くの人が訪れている。


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