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【新入荷】Domaine Duseigneur デュセニュール/南ローヌ2025/6/27


自社直輸入!新規取り扱いワイナリーを紹介します。
日本初上陸、当店のみの輸入販売です。2024年秋に現地訪問。シャトーヌフ・デュ・パプの赤白、南ローヌらしい味わいのカジュアルな赤白、ビオディナミ、ナチュールの造り手。店頭にて数量限定販売中です。 

 

 

Domaine Duseigneur Châteauneuf-du-Pape
ドメーヌ・デュセニュール/南ローヌ・シャトーヌフデュパプ

 南ローヌ地方の都市アヴィニョンから北へ約20キロ、「教皇の新しい城」を意味するシャトーヌフ・デュ・パプ。城はローマ教皇の避暑地として14世紀頃に建てられ、今は廃墟として残り村のシンボルとなっています。その程近くにデュセニュールはあります。


ワインを通じて自然が授ける崇高で唯一無二の体験

心を揺さぶる感動、人との分かち合い、古くから受け継がれてきた知恵や技を肌で感じ次の世代へと継承していく機会

時には新たな工夫や息吹を添えて!

 

 A Unique Terroir — 唯一無二のテロワール

シャトーヌフ・デュ・パプは数世紀にも渡りワイン愛好家を魅了し続ける特別なワインを育んできた土地

太陽、風、そして名高い丸い小石が織りなす「神聖なる三重奏」

その調和の中に永遠の魔法が息づいています。

けれども真のテロワールは人の手と汗なくして語ることはできません。

 

The Team, a Common Passion — チーム、共通の情熱

 まるで航海や探検のようなもの

ブドウ畑の営みは、それぞれが小さな役割を担いながら、卓越を目指して歩む、人間味あふれる冒険

自然がもたらすすべての要素に対する謙虚さと敬意を持って向き合うこと

それこそがこの旅路を真に価値あるものとし胸躍るものにしてくれるのです。

 

私たちのプロジェクト — 受け継ぎ、未来へ

フランス文化遺産の真珠シャトーヌフ・デュ・パプの歴史あるテロワールのために

健全で持続可能、自然と調和した農業を実現するために、私たちは小さくとも確かな役割を果たしたい。

この土地に宿る知恵と技を次の世代へと伝え、この冒険が未来へと続いていくように私たちは情熱とエネルギーのすべてを捧げています。

 

Why the Astrolabe ? 
なぜ、アストロラーベなのか?

 アストロラーベは、古代の船乗りたちが星の導きによって航海を続ける際に用いた道具

ワインラベルに描かれたロゴは、ビオディナミ農法における宇宙の影響を映し出すものでもあります。

補足:古代の天文学者や占星術師が用いたアストロラーベは、天体の観測や予測を行うための精巧な装置であり、ある意味でアナログの計算機とも言える存在でした。太陽、月、惑星、そして星々の位置を測定し、時と空間を読み解く。その用途は、測量や三角測量にまで及び、イスラム世界やヨーロッパにおいては天宮図の作成にも欠かせないものでした。

 

A family Tradition 5世代にわたるワイン生産者として

ワイン生産者としての起源は1830年、先祖シャルルがアルジェリアで家族のためのワイン造りを始めたのがはじまりで、1962年アルジェリアがフランスから独立、その後家族はフランスに戻り現当主の父ジャンがローヌ川右岸サン・ローラン・デ・ザルブル(Saint Laurent des Arbres)の地でドメーヌを始める。現当主ベルナールはロンドンで投資銀行家としての経験を積んだ後、2002年に父と兄フレデリックの仕事を引き継ぎドメーヌ責任者となった。2012年シャトーヌフ・デュ・パプに拠点を移す際には自身の地中海のルーツを再確認。2020年からは息子フランソワも加わり6代目へと繋いでいく。
 
現在はローヌ川の両岸に畑を持つ。シャトーヌフ・デュ・パプ村の南側にある畑はこの地域で代表的な3つの土壌(丸い小石、砂地、石灰質)から成っておりすべてを所有。それぞれ、力強さ、上品さ、フレッシュさという違う個性をワインにもたらしている。栽培しているぶどうは、グルナッシュ・ノワールが全体の約70%、そのほかにシラーやムールヴェードル、白ぶどうも少し(クレレット、ルーサンヌ、ピクプール)育てている。
 
2007年からフィリップ・フォーレ・ブラック(Philippe Faure-Brac 1992年世界最優秀ソムリエ)とパートナーシップを結ぶ。「ワイン造りは私たちの日々の喜びであり、環境や仲間の造り手たちと調和しながら生きる道でもあります。和やかな雰囲気の中、食卓で楽しみを分かち合えることが何よりのやりがいです。お客様の目に輝きを見出す瞬間こそが私たちの何よりの喜びなのです。」
 
 

The terroirs of Châteauneuf-du-Pape シャトーヌフ・デュ・パプのテロワール

 a mosaïc of soils 多様な土壌のモザイク

シャトーヌフ・デュ・パプのテロワールはオレンジ色の大きな丸石だけでできているわけではない。

実際には、赤色粘土、石灰岩の小石、海洋性砂岩、ローヌ河岸の深く肥沃な壌土など、さまざまな種類の土壌が広がる。

れぞれの土壌が異なる特徴を持つブドウを育み、この地ならではのワインに並外れた複雑さと奥行きをもたらしています。 
 

The soils of Domaine Duseigneur in Châteauneuf-du-Pape 

シャトーヌフ・デュ・パプ デュセニュールの土壌

丸い小石(Round Pebbles)

クォーツァイト(Quartzite・珪岩)は、アルプス起源の非常に硬い変成花崗岩(主成分はシリカ)長い年月をかけてローヌ川の流れに磨かれ丸みを帯びた小石となる。シャトーヌフ・デュ・パプでは、この小石が酸化鉄を豊富に含む赤い粘土と融合している。このクォーツァイトと粘土の組み合わせは地質学的にも非常に珍しい。ブドウの木は、この土壌から水分とミネラルをたっぷりと吸収しその恩恵は根へと還元される。こうした土壌で育まれたワインは、熟した果実の芳醇なアロマと力強いタンニンを持ち、豊かで深みのある味わいを生み出す。

石灰岩土壌(Limestone Soils)

海洋由来の石灰岩の堆積物が浸食されて砕かれたもので、時折地表に姿を現し、土壌にまばゆい白さをもたらす。石は平らな石板のような形状で縁は鋭く尖っている。細かい砂や粘土はこれらの石板の下に見られるが小石が混じる土壌ではあまり見られない。この土壌で育まれるワインは、よりフレッシュで緊張感があり、偉大でアロマティックなワインに欠かせない、酸味・タンニン・アルコールのバランスに貢献している。

 

砂岩土壌(サフル) Sandstone soil (Safres)

サフルは、第三紀後期の海洋起源による、細かい砂岩からなる砕けやすい岩。長い時間をかけて浸食が進むことで、やがて深く柔らかな砂質土壌へと変化した。

この土壌で育まれるワインは、非常にエレガントで、繊細かつシルキーなタンニンを備えているのが特徴。

 
 

The terroir of Lirac/Laudun 
リラック/ローダンのテロワール

私たちの象徴ともいえる「丸い小石」は、ローヌ渓谷右岸のガルドワーズ(Gardoise)にもあり、シャトーヌフ・デュ・パプの土壌によく似た特性を持つ。

サン・ローラン・デ・ザーブルとサン・ヴィクトル・ラ・コステという2つのコミューンの間に広がる北向きの斜面。

 

Biodynamics

Philosophy or practice?
ビオディナミ — 哲学か、実践か?

偉大なテロワールを有することは確かに重要だが、真に偉大なワインを生み出すためにはそれだけでは不十分

ワイン醸造家であるということは千年にわたる伝統の一端を担い、専門的な知識と深い意識を受け継ぎ、育んでいくこと

そして、文化的遺産の守り手として未来の世代に責任を持ち、そのすべてを次代へと伝えていく、という使命を意味しています。

 

ワインの品質は何よりもブドウ畑での仕事にすべてがかかっている。

その年、その土地で、植物の成長と成熟をどう導くか

私たちの選択ですべてが決まる。毎年自然の状況は変化するが私たちの使命は常に変わらない。それは地中に眠る力をエネルギーへと変えること。そのために私たちは微量元素を活性化させ、植物とテロワールの共生を促す動植物たちを育て、土壌に活力を与えています。土壌の生命力を育むことは、自然のリズムと調和しながら、テロワールが本来持つ有機的な完全性を守り、その年ごとのヴィンテージにおいて、可能性を最大限に引き出すことにつながります。

 

自然が私たちに与えてくれる機会を見逃さず、最大限に活かすこと
それこそが、私にとってのビオディナミの真髄なのです。

 

“Saisir l’opportunité que nous donne la nature, c’est cela pour moi la biodynamie.

Tout l’art du métier de vigneron, c’est le cheminement…. pour moi la phase de compréhension est très importante…puis il faut apprendre la patience car la nature impose son rythme et le processus est long. Je vois le vin comme l’aboutissement d’une lente “digestion” de la terre à la lumière, de la cave jusqu’au verre. Cet élevage- au sens élévation- c’est le cheminement du vin depuis les profondeurs du sol jusqu’à l’esprit, le spirituel!

Le vin, c’est aussi un héritage et une aventure humaine: je reçois ce que mes prédécesseurs ont réalisé… je suis un passeur de savoir mais aussi un passeur de passion! Ma mission est de transmettre une terre saine et vivante ainsi qu’un savoir faire, véritable patrimoine culturel pour que l’aventure continue. C’est pour moi cela, “la durabilité”. “

Bernard Duseigneur

 

私にとってワイン造りとは旅そのもの
自然は自らのリズムで動き、それを理解するという段階が何よりも大切です。決して短いプロセスではなく私たちは「忍耐」を学ばねばなりません。ワインとは、土から光へ、セラーからグラスへとゆっくりと「消化」されていく過程の集大成だと、私は考えています。この熟成(ここでは高揚という意味も含みます)は、ワインが土壌の奥深くから精神、すなわち精神的なものへと向かう旅のことです。ワインはまた遺産であり人間の冒険でもあります。私は先人たちが成し遂げてきた偉業を受け継ぎ、知識の伝承者であるだけでなく情熱の伝承者として。私の使命は、健全で生命力に満ちた土地、技術、そして真の文化遺産を後世に伝えこの冒険を続けていくことです。それが私にとっての「持続可能性」なのです。

ベルナール・デュセニュール

 

参考リンク​

Le label Biodyvin

Les préparations biodynamiques

 

 

 

 

 

 


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