ギョウザと白ワインの美味しい関係2017/5/19

 

文:オリヴィエ・プシエ  Olivier Poussier

2000年度 世界最優秀ソムリエコンクール優勝者

 

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昔ながらの大衆料理というと、日本では「餃子」と呼ばれる香ばしく焼いたラビオリに似た肉詰料理があります。餃子の中身は主に豚肉かエビが使われますが、「太陽が昇る国」では豚肉が主流のようです。豚肉で作るととても柔らかく、ジューシーで食べやすくなります。

 

この料理に合わせるため、やや強めの赤のワインを開けようと思う人は多いのではないでしょうか。

 

しかし豊富な食材の組み合わせから生まれる餃子の味の構成を考えると、これは大きな間違いと言いたいのです。

生姜や、ラー油と呼ばれる辛味の効いた油、ニンニクに似た香りをもつニラ、そしてキャベツ…

特に生姜の存在は、赤ワインをその選択肢から外す大きな要因となります。生姜の持つ特徴的な香りはワインの香りをぐらつかせ、分断させてしまう宿命的な罠となる危険が大いにあるからです。

 

 

《ならば香り高き白ワインを》

 

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赤よりも白のワインを推薦いたします。

 

その際は香りが良く、味のあるものを、グランクリュなどにこだわる必要はなし、このポピュラーな料理と同じようにワインも値段を抑えたものが良いでしょう。

 

 

例えば、Domaine de la Janasse ドメーヌ・ドゥ・ジャナスの Cotes du Rhone コート・デュ・ローヌ2014年はいかがでしょうか。

 

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シャトー主のクリストフ・サボン氏が用いるグルナッシュ・ブランは、AOCシャトーヌフ・デュ・パプの麓の砂状の土壌で育ちます。そのスパイスのような香りは、10%ずつ配合されたヴィオニエとルーサンヌから、そして軽いミネラルの味はクレレットとブールブーランによります。

http://www.lajanasse.com/en/cotes-du-rhone/

 

 

Domaine du Marcel Richaud ドメーヌ・ドゥ・マルセル・リショー の Cairanne Blanc ケランヌ・ブラン2015年に対しては、厳しい口の中のチェックも少し寛容になってしまうようです。クレレット35%、ブールブーラン31%、残りの割合をルーサンヌ、ヴェルメンティーノ、ヴィオニエ、グルナッシュ・ブラン、マルサンヌが占めます。このキュベと日本の餃子のもつ強い味わいは相性の良いこと請け合いです。

 

 

オリヴィエ・プシエ  Olivier Poussier

2000年度 世界最優秀ソムリエコンクール優勝者

 

–  La Revue de Vin de France  n°606  2016/11 記事抜粋

翻訳 橋井杏

 

ローヌ&プロヴァンスワインの店 aVin(アヴァン)

http://avin.shop-pro.jp/

 

www.larvf.com.

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